ピティナ調査・研究

第5章:統合力&創造力(1)広げた音空間で「1曲」を捉える

何を聴いている?~グローバル時代のための聴力
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統合力&創造力
① 広げた音空間で「1曲」を捉える
音空間に新たな視点を見出す

第4章のように発想をどんどん飛ばしていくと、新しい発見や気づきが得られることがある。この第5章では、広げた発想力をいかに再統合し、解釈や演奏へつなげていくか、今までの学びを活かして新しい命題に挑むか、について書いてみたい。

発想を広げるのも、それを再統合するのも、鍵となるのは「問い」である。問いを発することで、音の世界を広げ、掘り下げ、そぎ落としながら、学び取ったエッセンスを内なる知や体験に統合していく。そのプロセスを繰り返すことで、自分の軸ができてくる。その結果、楽譜の見方や聴き方が変わっていくだろう。

ここでは第4章(「1曲から音空間を広げる」)とは逆に、「広げた音空間の中で1曲」を捉えてみたい。どのような切り口があるだろうか、いくつか提示してみた。ここでは必ずしも正答を得ることではなく、問いを発し(→青ライン)、それを考察するための資料を挙げ(青文字)、自分に引き寄せて考える(←赤ライン)、というプロセスに慣れるのが目的である。テーマ曲は再び、J.S.バッハの「メヌエット」(組曲BWV822より第7番)。

1曲を捉える切り口
バッハの「メヌエット」はどんな曲だろうか?
①-1 バッハの「メヌエット」はどんな曲?
1曲をより広く捉える切り口(人文学の視点を含む)
バッハの「メヌエット」はどんな曲だろうか?
①-2 バッハの「メヌエット」はどんな曲?
バッハの「メヌエット」はどんな曲だろうか?
《参考例》
バッハの「メヌエット」はどんな曲?《参考例》
  • 訂正:「他の拍子の舞踊は?」→「他の3拍子の舞踊は?」となります。

普段から何気なく、1つのものを見聞きする時、2つ以上の複合的観点でとらえている方が多いと思う。それを少し意識するだけで、より広い世界が見えてくるだろう。聴覚の世界を広げることは、認知を広げることでもある。では、次の例題も考えてみよう(参考例は次回)。

② バッハはなぜ「平均律クラヴィーア曲集」を書いたのだろうか?
バッハはなぜ「平均律クラヴィーア曲集」を書いたのだろうか?

第5章 統合力&創造力:(2)広げた音空間で「1曲」を捉えるために

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