のだめカンタービレ×ピティナ第7弾
クラシック漫画の金字塔、『のだめカンタービレ』とピティナがコラボレーション!新装版の発売日に合わせて、取り上げられているピアノ曲を特集いたします。ピアノ演奏とあわせて、また新たな「のだめ」の魅力をお楽しみください。
オランダでも演奏会を終え、パリに帰国した千秋。
ノエルをのだめと過ごそうと帰宅したが、アパルトマンはもぬけの殻・・・。
すれ違いの日々に限界を感じた千秋は、のだめに別れを告げて――!?
そんな中、ついに千秋にオーケストラの常任指揮者の依頼が届く。
意気込む千秋だったが、そこはR☆S(ライジング・スター)オケ以上の問題を抱えていた!
千秋は崩壊直前のオーケストラを再び輝かせることができるのか!?
さらに、のだめの前にはスランプの元凶・Ruiが現れ――!?
この2曲のノクターンは1835年に作曲され、オーストリア駐仏公使夫人であったダッポニィ伯爵夫人に献呈されました。身分の高い彼女に捧げたことから「貴婦人の夜想曲」と呼ばれることもあります。
広い音域にわたる左手のアルペジオがノクターンの美しい雰囲気を作っています。そこに歌われるメロディと、洗練された装飾音などが加わることに寄って、曲全体が甘美な曲想に仕上げられています。
2/25に開催された「特級ガラコンサート」より今泉響平さんの演奏でお楽しみください。
パリでの黒木君との再会し、「バソン」吹きのポールを加えて結成された「ヤキトリオ」。
「フランス人ならファゴットじゃなくってバソンだろ!」というフランス愛にあふれているポールが選曲したのはフランスの作曲家・ピアニストのプーランクの三重奏曲。プーランクは「フランス6人組」の一人であり、近代フランス音楽の礎を作った作曲家です。
ダブルリードの柔らかな響きは、まるでパリの街を楽しくおしゃべりをしながら歩いているような自由さを感じさせます。プーランクならではの「エスプリ」がつまった1曲です。
2019年特級グランプリの片山柊さんの入賞者記念コンサートでの演奏でお楽しみください。
パリ・コンセルヴァトワールで、のだめの初めての試験が始まります!
「12のエチュード」はドビュッシー最晩年の作品。
「エチュード」と聞くとショパンの練習曲集を思い浮かべる方も多いと思いますが、この作品は「ショパンの思い出」に捧げられています。ピアノ技法の追求とともに、作曲技法的にも20世紀音楽の扉を開く傑作です。
「半音階のための」 は、技巧的にはショパン『練習曲作品10-2』やリスト『鬼火』の系譜に連なります。ドビュッシーは、「いささか使い古された感のあるこの技法から少しは新しいものがひきだせたのではないかと思う」と記しています。
この作品が作曲されたと考えられる1783年頃のウィーンは、トルコ軍によるウィーン包囲に対してハプスブルクが勝利を収めてから100周年の年に当たり、最終楽章のトルコ風行進曲は、こうした世相を反映して作られたものと考えられています。
特に、冒頭に「トルコ風Alla Turca」と記入された第3楽章の行進曲は、モーツァルトの作品において、またクラシックピアノ作品としてもっともポピュラーなものの一つといえます。「まるで音遊びのように大胆に」なったしまったのだめの演奏、どのような行進曲だったのかぜひ想像してお楽しみください。
のだめとの出会いを教えてください。
2006年に放送したテレビドラマにて「のだめカンタービレ」(フジテレビ系)を知りました。毎週欠かさず、楽しみに観ていたのを覚えています。
ドラマで印象的だったキャラクターはいますか?
観ていた当時から、竹中直人さん演じる指揮者のフランツ・シュトレーゼマンのシーンで馬鹿笑いしていた記憶があります。未だに強烈に印象に残っていて大好きなキャラクターです。
のだめの作中で描かれた、憧れの曲・好きな曲はありますか?
Sオケが演奏するベートーヴェンの交響曲第7番は、のだめを観て以来凄く好きになった曲なのでよく覚えています。
のだめで特に好きなシーンはありますか?
たくさんあるのですが、のだめがコンクールに参加する際、ペトルーシュカの1楽章をバスの中で耳コピして覚えているところで、乗客の着メロ(確かNHKの「きょうの料理」のテーマ曲)が鳴ってしまい、最終的にコンクールで演奏中、メロディが「きょうの料理」になってしまうシーンが大好きです。
ロー磨秀さんは、パリ国立高等音楽院のピアノ科および修士課程を首席で卒業されていらっしゃいますね。のだめも同音楽院で奮闘しています。 パリ国立高等音楽院はどんなところでしたか?
作中でののだめは、音楽院で飛び級入学した10歳くらいの子供に会ったり、レッスンで意識の違いを先生に指摘されて落ち込んだりしていました。僕は流石に10歳の子供には会いませんでしたが、自分よりずっと若い歳の子が同じ学年に入学していたり、自分の先生のレッスンが毎回グループレッスンだったり、日本の音大にいた頃とは良い意味で違う刺激に溢れていました。授業も日本の音大には無かった面白いものが沢山あり、「オンドマルトノ」という初期の電子楽器を2年間副科で習ったり、「音楽家のための身体とメンタルの整え方」といった、帰国した現在も未だに実践に物凄く役立っている授業が沢山ありました。
また、パリの音楽院に通い始めた際、日本で学校の説明をするときに「のだめの通った」と前置きをすると、凄くスムーズに会話が進むようになりました(笑) 未だにこの前置きは使わせて頂いているのですが、毎回それだけ日本でののだめの世界の認知度の高さと、魅力の大きさを再認識させられます。
ヨーロッパ各地でのリサイタル経験をお持ちだと思います。
国によって、また地域によってクラシック音楽の受け入れ方に違いなどありましたか。
ヨーロッパでは基本的に、クラシック音楽や音楽家、というものが日本よりも身近に溶け込んでいると感じることが多かった気がします。また、一般の方々の芸術家全般への敬意みたいなものが例えば日本と比べると存在する気がしました。なので、日本だったら受け入れられにくいプログラム(例えば比較的地味な作曲家の曲や、現代音楽)でも、熱心に聴衆が聴いてくださった記憶があります。
ピアノのどんなところが好きですか?
サイズだけでなく、出せる音域やダイナミクスも他の楽器と比べても大きいですし、一部の特殊な人たちを除き、基本的にコンサートで演奏する際は自分の楽器を持ち込む代わりに現場にある楽器を演奏する、という一種スリリングなところも魅力かなと思います。
室内楽ではこれまでに、篠崎史紀、木越洋、伊藤悠貴、弓新、正戸里佳、上野星矢、吉田誠等と共演している。
ピアノを勝又浅子、今泉統子、高良芳枝、二宮裕子、ジャック・ルヴィエ、オルタンス・カルティエブレッソン、フェルナンド・ロッサーノに師事。
また、シンガーソングライターとしての一面を持ち、自身の作品を披露し人気を集めており、メディアへの楽曲提供なども行っている。2019年12月にPOPS配信シングル「 Want Money / Last Song 」を皮切りに連続シングルリリースを行い、新人ながらにサブスクのプレイリストに多数入る。20年6月にはPOPSアル バム『LOST2』を配信リリースし、収録曲が日テレ「バゲット」同年11月度エンディングテーマ、セキュリティソフト「ノートン」のWEB CM等に採用されるなど注目を集めている。 TBSラジオ「アフター6ジャンクション」出演や、NACK5「キラスタ」ではパーソナリティの代役を務めるなど、メディア露出でも抜群のトーク力で好評を得る。
2021年6月には、ドラマ「大豆田とわ子と三人の元夫」(カンテレ/フジテレビ系列)の挿入歌の作詞を担ったことでも話題を得ている。
『のだめカンタービレ 新装版』第7巻が3月11日(金)に発売!
全13巻で、毎月1冊ずつ発売予定。
表紙イラストは描き下ろし!
巻末描き下ろし漫画も4p収録!
ちょっと大きめのB6サイズ。
各書店にて、好評発売中!
新装版詳細ページはこちら
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