ピティナ調査・研究

第40話『花の眼、水の歌―アルカン氏の肖像(Ⅵ)♪』

SF音楽小説『旅するピアニストとフェルマータの大冒険』
前回までのあらすじ
18歳のピアニスト・鍵一は極秘ミッションを携え、19世紀パリへとワープする。悩み、恥じ、スッ転びながらも、芸術家たちとの交流は大きな収穫となる。
パリ・サロンデビューをめざしてオリジナル曲を創る事となった鍵一は、作曲に集中するため、1838年の大晦日にひとり船旅へ出た。ル・アーヴル港ゆきの船内にて、オリジナル曲『夢の浮橋変奏曲』※1の構想は着々と進む。『フランス・ピアノ界のエトワール』こと、アルカン・シャルル=ヴァランタン氏について回想しながら、鍵一は変奏曲の構想を練る。
花の眼、水の歌―アルカン氏の肖像(Ⅵ)♪

大晦日の夜を進む帆船がゆっくりと揺れるのに合わせて、燭台の火影が伸び縮みする。鉛筆を取り上げて、鍵一は備忘メモに書き加えた。

【1838年6月 アルカンさんからの聞き書き】

  • パリで最も『ファッショナブル』なショセ=ダンタン地区。その中心のスクワール・ドルレアンには、パリ音楽院のピアノ科教授・ヅィメルマン氏のお宅がある。ヅィメルマン教授のサロンは通称『神殿』。そこに出入りできるのは、ユニークで実力のある芸術家ばかり。
  • 作家ジョルジュ・サンドさんの本名は、オロール・デュドゥヴァン男爵夫人。(『オロール(Aurore)』はフランス語で『夜明け』の意)
  • リストさんは、ヴァイオリニストのニコロ・パガニーニさんの演奏技法をピアノに『翻訳』することで、ピアノの可能性を拓かれた。
  • 作曲は古典の巨匠に学ぶべし。
  • イギリス大使館やオーストリア大使館のサロンに招かれることは、パリ社交生活の華。
  • ポーランドといえば柳。ショパンさんにとってのワルシャワの風景は、ヴィスワ川と、橋と、柳。
  • ショパンさんのパリ・デビュー公演は、フォブール・サントノーレ通りのプレイエル・ホールで開催された。経営者はカミーユ・プレイエルさん。
  • カルクブレンナーさん推奨の、ピアノ練習用の補助器具(ハンドガイド)について。パリ音楽院の中には信奉者が大勢いる。リストさんも一時期は傾倒していた。しかしアルカンさんいわく、「少なくともショパン君と僕は、あんな野暮ったい道具で練習したためしはない」。

(こう書き出してみると、6月の午後にアルカンさんとご一緒できたのは本当に収穫だったな。でも、あの人の心に本当に近づけたと思ったのは、それから随分後のことだった……そう、秋だ。ぼくに新曲の書き取りを頼んでくださった時のこと)
後日談を思い出しながら、鍵一は書斎の天井を仰いでむずむずと笑ってしまう。19世紀で遭遇した出来事の中でも、それは鍵一にとって特別に嬉しい、また意外なものではあった。さっそく備忘メモを書き継ごうとして、ふと膝のうらにやわらかなものがふれた。見ればフサフサのしっぽ。
「いたのか、フェルマータ」
船内の探検を終えた猫は金色の眼をほそめて、牡蠣の殻をくわえていた。潮の匂いを吸い込んだ瞬間、鍵一は自分がティータイムの紅茶とマカロン以外は何も口にしていないことを思い出した。書く手を一旦止めて、鍵一は食堂へ行ってみることにした。
帆船はすでに大晦日のレヴェイヨン※2を騒ぎ尽くしたとみえて、しんと静まっていた。
時折笑い声や、鼻歌の切れ端が聴こえるほかは、みな眠りに落ち、あるいは親しい者同士で新年の胸躍るプランをささやき合って過ごす様子。
食堂の灯りは消えていた。テーブルに所狭しと並んだ皿やグラスが凍っている。床にはトランプのカードが散らばる。ワゴンのごちそうはすっかり食べ尽くされて、大皿には牡蠣の殻が山積みになっていた。付け合わせの半月型のレモンだけが、レヴェイヨンの華やぎを吸い取ってうっすらと艶めいていた。
かろうじて、菓子の盆にはまだチョコレートが残っていた。ツマんで口に放り入れると、溜息とともに薔薇の薫りが沁みる。
(この味、どこかで)
思ってみてすぐ、作家の黒曜石のような瞳が浮かんだ。
(ジョルジュ・サンドさんがくれたチョコレートだ。19世紀にワープをしてきた日の、あのオペラ座の夕暮に……)※3
月明かりにかざして見れば、19世紀のパティスリー、『フーシェ(FOUCHER)』のチョコレート。

(よし、眠いけどもうひと踏ん張り)
書斎に走り戻ると、鍵一はアルカン氏に関する後日談のメモを手早く書き綴った。

  • アルカンさんの『伝統と革新』
  • テマリズシの着想による小品集
  • B先生のト音記号の書き方と、ショパンさんのト音記号の書き方がそっくりな件
  • みんな読んでる音楽雑誌『フランス・ミュジカル』

―回想 アルカン・シャルル=ヴァランタン氏の肖像(1838年6月~同年9月)

1838年6月にセーヌ川沿いを歩いた翌日、いつもどおりアルカン氏は音楽雑誌を携えて、レストラン『外国人クラブ』へ現れた。
鍵一が駆け寄って「昨日はすごい夕立でしたね」「『手まり寿司』の話が途中でしたね」などと話しかけても、音楽家は面倒そうに「まあ」「うん」と生返事をして、会話にならない。あいかわらず音楽雑誌を読みふけり、食事が済むとサッサと帰って行く。3日後も、1週間後も、同じことが繰り返された。
……さて、パリに真夏の陽光が照りつけるころには、鍵一はアルカン氏に作曲とピアノのレッスンを付けてもらうことはすっぱりあきらめていた。かわりに始めたのは、音楽家の食事風景の『観察』であった。あの6月の午後、意外にもアルカン氏が料理の話に『食いついた』ので、その食生活をぜひ観察してみようと思ったのだった。
「そりゃいいや。きっと面白い観察日誌になる」
と、『外国人クラブ』のシェフは笑った。
「なぜってうちの常連客の中で、アルカン君がいちばん面倒な客だから。ことフランス料理に関しては舌が肥えてるし、同じ味付けは二度と食わないしさア」
楽しそうにボヤきながら、シェフは 舌平目 ※4をありとあらゆる種類のスモークチップで燻してみたり、鴨肉のパイに粉砂糖をふりかけてモロッコ風に仕上げてみたり※5、ハーブをとっかえひっかえしてパテ・アンクルート※6に練り込んでみたり、日々工夫を凝らしていた。
実際、アルカン氏はユダヤ教の戒律※7にふれない限り、目新しい料理なら何でも食してみるのだった。かと思えば生粋のパリジャンらしく、伝統的なフランス料理に強いこだわりをみせる日もあった。鍵一にとって、この音楽家の存在はつねに謎めいていた……
転機は秋に訪れた。
それは例のウィーンへのワープ※8を経て、パリの街が美しく色づき始めたころであった。レストランの厨房ではポトフが煮えていた。ふとアルカン氏が音楽雑誌から顔を上げて、
「作曲を始めるんだっけ」
と鍵一へ尋ねた。
「はいッ」
「『夢の浮橋』?」
「はい、チェルニー先生がくださったモチーフ……あの、夢の中でチェルニー先生がぼくにくださった、幻の名曲『夢の浮橋』の数小節をもとにして、変奏曲を創ろうと思います」
「作曲の基礎の勉強は?和声とか対位法とか」
「これから教則本でみっちり勉強したいと思います。まずは古典の名曲や、パリのみなさまの新曲のアナリーゼ※9から始めて、オリジナル曲のアイディアが浮かんできたら少しずつ書いてゆこうかと……
あッ、もし未発表の新曲をお持ちでしたら、楽譜の書き取りをさせていただけませんか?このお店のピアノで弾いて頂ければ、ぼくが聴き取って楽譜に起こします。清書もします。よい出来でしたら、楽譜を一部ぼくにください。パリの最前線の音楽をアナリーゼしてみたいのです」
「自分で書いたほうが速そうだけど」
「これでも子どもの頃から、西洋音楽の基礎訓練を受けてきたんです。完璧ではないかもしれませんが、聴音には自信があります。字もきれいなほうです」
「新曲の楽譜を目当てに、無償で労働するということか。きみって随分安上がりなんだね」
「それはその、書き取り料としてお駄賃を頂けるようでしたら、もちろんありがたいですが……」
鍵一がしどろもどろになると、相手はもうこの話題に興味を失ったとみえて、
「マカロニある?」
と、パリで流行のイタリア料理を所望した。
ところが数日後、音楽家は開店前に突然訪ねてきた。
「新曲の書き取りをしたいと言ったよね」
鍵一に五線紙の束を渡すと、プレイエルのピアノの蓋を開けていきなり弾き始めた。慌てる鍵一を音楽家は無視して、小品集らしきものを立て続けに3度くりかえして弾くと、
「7日後に取りに来るから」
と言いのこして帰って行った。
さて、鍵一は焦った……! 
全身を耳にして必死に和声進行だけ書き取ったものの、どうしてもアルカン氏の語法が掴めない。多すぎる転調にめまいがする。不意に現れる不協和音に驚かされる。揺れ動く半音階の旋律は水面に映る雲のように、ゆらゆらと捉えどころがない。ごちゃごちゃと楽譜を書き直しているうち、新曲の輪郭がぼやけてくる。
鍵一はポワッソニエール通りの書店に走った。ヒラー氏に貰ったナポレオン金貨※10でアルカン氏の楽譜を数冊買い求めて、チェルニー氏のアドバイスどおりに写譜をしてみた。書いては弾き、弾いてはまた書いた。※11
すると驚くべきことがわかった……!一見とてつもなく前衛的な作品が、鍵一の指になつかしい感覚をよみがえらせた。
(バッハ、モーツァルト、ハイドン、それにベートーヴェン……)
古典の大音楽家たちの面影が、アルカン氏の曲には濃く漂っていた。五線紙の波間をモーツァルトがスイスイと泳いでいる。陽光に透ける旋律を汲み上げては、ベートーヴェンが頭から浴びている。24枚の羽根をそなえた巨大な水車が回転するのを、ハイドンが腕組みをして監督する。水辺にどこまでも咲く斬新な色合いの花は、フーガの技法で川底にしっかりと根づいている。音符の群れ泳ぐ影はさまざまにリズムを変えながら、未来へ向かって一心に進んでゆく。
(そうか、これがアルカンさんだ。伝統的なフランス料理に愛着を持ちながら、常に新奇な味を求める人……!)
古典に根ざしながら音楽史の未来を開拓する『フランス・ピアノ界のエトワール』の精神を、鍵一はどうにか、己の手で掬い取ったのだった。

7日後にアルカン氏はやって来た。鍵一の書いた楽譜を受け取ると、しばらくじっと眺めて、
「きみの書いたト音記号は、ショパン君の書くト音記号にそっくりだね」
と言った。
「えッ、そうでしょうか?」
「特徴がある。小さな帆立船のような……この書き方。誰に教わったの」
「師匠のB先生に……」
「じゃ、きみの師匠のト音記号の書き方と、ショパン君のト音記号の書き方が似ているということか」
「あッ、なるほど」
(B先生は、ショパンさんの自筆譜についての論文も書いていらっしゃるから。きっと研究の一環として、音楽記号をまねて書いていらしたんだな。それがぼくに受け継がれて……)
思わぬ新発見に、ひざこぞうがむずむずする。一方、アルカン氏はレストランのテーブルに楽譜をひろげて、書き取りの誤った箇所を黙々と修正しはじめた。鍵一は急いで隣に座ってメモを取った。途中、音楽家が五線紙の余白に、
『テマリズシの着想による小品集』
と書き加えたので思わず、
「あ」
と、声を上げた。音楽家は手を止めずに、
「いずれ、全調を網羅した小品集として完結させる」
澄まして書いている。半刻も経たないうちに10曲が書き上がった。
「きみ、弾いてみてよ」
「えッ」
「書きながら弾いたでしょ。弾いてないの?」
「弾きました!では僭越ながら……」

♪アルカン, シャルル=ヴァランタン作曲 :48のモチーフ Op.63

モゾモゾと鍵一が弾き終えると、アルカン氏は目をしばたたいた。そうして、
「ショパン君の曲もなにか弾いてみてよ」
と促した。言われるままに鍵一が弾き出すと、すぐ音楽家は手で制した。

♪ショパン作曲 :エチュード集(練習曲集) 第11番 「木枯らし」 Op.25-11 CT36

「きみはショパン君の曲はいまいちなのに、僕の曲ならそこそこ弾けるんだな」
「はいッ、アルカンさんとはこのレストランでよくお会いしますし、色々お話しさせていただきましたから」
すると相手の表情に、思いがけない変化が現れた……!紫陽花色の瞳は輝きながら青みを帯びて、薄いくちびるは「ムフ」というような音を立てて引き結ばれた。面白がっていらっしゃるのだ、と鍵一は相手の心を感じた。
「じゃあ何、きみはショパン君と話ができる関係になれば、彼の曲を弾けるようになるわけ?」
「はい……いいえッ、すみません、本来は楽譜から、作曲家の声を読み解くべきですよね、そのための楽譜ですから」
アルカン氏はまた「ムフ」という音を立てて、自分の新曲の楽譜と、鍵一とをしばらく見比べていた。それから、
「新曲の書き取り料が要るんだっけ」
ポケットをゴソゴソと探って、しかし持ち合わせがないらしい。ふとテーブルの上に目を遣ると、自分の携えてきた音楽雑誌を、
「読む?」
鍵一へ差し出した。恐縮して受け取りながらそのとき鍵一は、自分とアルカン氏の間に、あるかなきかのおぼろげな橋が架かるのを感じた。……


(そういえば、この帆船の乗船切符をくれたのもアルカンさんだった)
鍵一は懐からそれを取り出して見た。ル・アーヴル港ゆきの、大型帆船の乗船切符。燭台の火にかざせば、一等客室を表す星のしるしが白く浮かび上がる。
……と、閃光のようにアイディアがひらめいた。
(そうだ、『アルカン氏の肖像』の変奏は、ゆるやかな舟歌にしよう……!6月の涼しい午後に、帆船がセーヌ川をゆるゆると下ってゆくイメージ)
迷わず『夢の浮橋変奏曲 構成案』に書き加えながら、あの6月の午後に見た川面のきらめきや、遠雷に透ける帆や、移ろいやすいパリの空の色を、アルカン氏の紫陽花色の瞳の印象に重ねた。

第?変奏:アルカン氏の肖像(音楽家・フランス ピアノ界のエトワール)
――舟歌
筆を置くと、急激に眠気が襲ってきた。一等客室の戸棚には幸い、毛布が豊富に積まれていた。よたよたとくるまってソファに横になると、猫のフェルマータが「ニャア」と端からもぐりこんでくる。
(長い1日だった……!そういえば初めて19世紀へワープしてきた日も、途方もなく1日が長かったな。オペラ座の前でショパンさんとジョルジュ・サンドさんにお会いして。リストさんに助けていただいて、レストラン『外国人クラブ』へお邪魔して。『猫』をテーマに即興演奏会を……猫の眼のような三日月の、春の夜だった。あれからいろんなことがあって……もう1838年が終わろうとしている)
冷えたつまさきをすりあわせていると、遠くから笑い混じりの『ラ・マルセイエーズ』が響いてくる。夢うつつにふと、フランス革命の年に生まれたという『外国人クラブ』のシェフを思い出した。数日前に交わした会話が、まるで百年前の出来事のように遠い。
(ぼくが「大晦日にル・アーヴル行きの船に乗ります。そのまま日本へ一時帰国します」とお伝えしたとき……シェフはまったく驚かなかった)
そのとき料理人は包丁を研ぐ手を止めて、
「レシピ集の下書き、ありがとうな。今どれくらいだ」
いつものカラッとした調子で尋ねた。『料理書を出版したい』というシェフの意向に協力して鍵一の書き溜めたレシピが、年末にはかなりの量になっていた。鍵一は急いでレシピ集を繰った、
「ええと……ポタージュが12種、オードブルが40種、肉料理が24種、魚料理が35種ですね」
「おお、上出来。メニューの数だけなら、『ヴェリー』や『フレール・プロヴァンソー(プロヴァンスの兄弟)』※12に張り合えるな」
「デザートのレシピはちょっと少なめですね」
「思い切って、ピエスモンテ※13の新作を創るかな。幻の名曲『夢の浮橋』をテーマにして、うちの常連の音楽家連中が喜ぶような」
「いいですね!リストさんは華やかな料理がお好きですし、アルカンさんは目新しいものに飛びつかれます。ヒラーさんはきっと、パリ中のサロンに評判を広めて下さいますね」
……
いつのまにか自分の声が『ラ・マルセイエーズ』に入り混じって、空の彼方に響いている。鍵一の夢の中に、飴やチョコレートで組み上げられた『夢の浮橋』が、ほんのりと甘い光を宿していた。

つづく

◆ おまけ
  • 音楽小説『旅するピアニストとフェルマータの大冒険』がオーディオドラマになりました。 日本最大級のオーディオブック配信サイト『audiobook.jp』にて好評配信中♪
    第1話のみ、無料でお聴きいただけます。
  • オリジナル曲『夢の浮橋変奏曲』
    19世紀の音楽家・チェルニー氏から贈られたモチーフを活かし、鍵一が作曲するオリジナル曲。19世紀の旅で出会った芸術家たちの肖像画を、変奏曲の形式で表した作品です。
    実際には、作曲家の神山奈々さんが制作くださり、ピアニストの片山柊さんが初演をつとめて下さいます。オーディオドラマやコンサート等でお聴きいただけるよう、現在準備中です。
    神山 奈々さん(作曲家)
    片山 柊さん(ピアニスト)
  • レヴェイヨン
    フランスの慣習となっている、大晦日の晩餐会。フランスの人々は日が暮れるとすぐ友人同士で集まり、夜更けまで豪華な食事を楽しみます。クリスマスをレヴェイヨン・ド・ノエル(Réveillon de Noël)、大晦日をレヴェイヨン・ド・サンシルヴェストル(Réveillon de Saint Sylvestre)と呼び分けることもあるようです。
  • ジョルジュ・サンドとフーシェ(FOUCHER)のチョコレート
    第2話 『令和(Beautiful Harmony)♪』をご参照ください。
  • 舌平目(したびらめ)
    フランス料理においては。ムニエルや香草焼きにされることの多い高級魚です。
  • 粉砂糖をふりかけた鳩肉パイ
    『パスティラ』という、伝統的なモロッコ料理。モロッコの旅から帰ったドラクロワさんが、シェフに教えたのでしょうか。
  • パテ・アンクルート
    フランスの伝統的な前菜。パテ・アンクルート世界選手権では、2018年・2019年と連続して、日本人シェフが素晴らしい結果を残しました
    第26話『惑星の庭(Ⅰ)♪』にて、パテ・アンクルートの挿絵をご覧いただけます。
  • ユダヤ教の戒律
    ユダヤ教では、食べてはならないものが聖典により定められています。
    NG例:豚肉、乳製品と肉の組み合わせ、ウロコやヒレのない魚介類、猛禽類
  • 鍵一がドラクロワ&ベルリオーズとともに、19世紀ウィーンへワープしたエピソード
    第13話『音楽の都ウィーン♪(1809→1837)』第16話『歌を継ぐひと♪』をご参照ください。
  • アナリーゼ
    音楽用語で『楽曲分析』の意。
  • ヒラー氏が鍵一へ渡したナポレオン金貨
    第34話『鹿と福耳―ヒラー氏の肖像(Ⅲ)♪』をご参照ください。
  • チェルニー先生の『写譜のすすめ』
    第16話『歌を継ぐひと♪』をご参照ください。
  • 一流レストラン『ヴェリー』や『フレール・プロヴァンソー(プロヴァンスの兄弟)』
    王侯貴族の館に仕えた大料理長たちが、18世紀末のフランス革命下のパリで開業したレストラン。
  • ピエスモンテ
    ピエスモンテとは、メレンゲや砂糖、飴などを組み合わせてつくる大型装飾菓子。フランス料理史上では、アントナン・カレーム(1784-1833)が大きく発展させました。