ピティナ調査・研究

第8回 ソナタ第6番 Hob.XVI/10 ハ長調

ハイドンの世界
SONATA No.6 Hob.XVI/10 Moderato-Menuet-Trio-Finale C:

ハ長調の、快活で歯切れのよい、元気なフレーズで始まります。Menuetでは、右手と左手の旋律がそれぞれ歌いあうようなメロディーが美しく、続けて演奏されるハ短調のTrioでは、ほの暗さが新鮮です。Menuetに再びもどった後は、楽しいFinale。ドラマティックに転調しながら、勢いを増し、元気よく終わります。

第1楽章
第2楽章
第3楽章
ハイドンひとことメモ
「ハイドンの日課 その1」(その2はこちら
前回のひとことメモで書いた伝記に、ハイドンの1日の過ごし方が細かく書かれているので、今回はお昼頃までの日課をここにまとめてみたいと思います。ここに書くものは、暖かい季節のもので、冬の間になると、日課は変えないで起きるのが30分遅くなったそうです。この日課を見ていると、ハイドンの生活が目にみえるようです。
6時30分 起床。ただちに鬚を剃り、正装する。(この間に生徒が来ると、生徒は宿題をクラヴィーアで演奏しなければならなかった。)
8時00分 朝食をとる。その後すぐクラヴィーアの前に座り、自分の書こうとしているものに使える楽想を発見するまで即興演奏を続け、五線譜に書く。
11時30分 訪問を受ける時間。訪問客がいない時は、自分から訪問し、散歩もした。
14時00分 昼食。その後は家事上の仕事や書庫に入って本を探したりした。
15時00分...
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