ピティナ調査・研究

第9回 ソナタ第10番 Hob.XVI/1 ハ長調

ハイドンの世界
SONATA No.10 Hob.XVI/1 Allegro-Adagio-Menuet-Trio C:

単純な構成の中にも、ハイドンらしいフレーズが所々に見られる、小さなソナタです。1楽章は、左手が同じ伴奏型をずっと繰り返しますが、展開部では小規模ながらもドラマティックな和声進行を見せます。ゆったりと優しいメロディーが続く2楽章のあとは、ハ短調のトリオをはさむ3楽章。1楽章の元気なフレーズは戻ってこないまま、メヌエットのリズムで終わります。

第1楽章
第2楽章
第3楽章
ハイドンひとことメモ
「ハイドンの弟ミヒャエル その2」(その1はこちら
16時00分 ふたたび音楽の仕事にとりかかる。
朝のうちに出来上がったスケッチをとり出し、総譜に書き上げる(3~4時間くらい)。
20時00分 外出。
21時00分 帰宅。その後、総譜を書くか、本を読むかする。
22時00分 夕食。この時間と決められていたようで、誰かと食べる時や、招待された時以外は、パンとブドウ酒のみの食事だった。冗談を好み、陽気に談笑しながら食事していたと伝えられている。
23時30分 就寝。老齢になってからは、もっと遅くなる。
最後の5、6年は身体が弱ったり、病気をしたりして上述の日課は守られなくなったそうです。
調査・研究へのご支援