第41話『ル・アーヴルの群青♪』
パリ・サロンデビューをめざしてオリジナル曲を創る事となった鍵一は、作曲に集中するため、1838年の大晦日にひとり船旅へ出た。ル・アーヴル港ゆきの船内にて、オリジナル曲『夢の浮橋変奏曲』※1の構想は着々と進む。一夜明けて新年、帆船は英仏海峡を臨む港町、ル・アーヴルに到着した。
はっと目を覚まして、船窓が眩しい。潮騒に混じってカモメの声が、部屋中に明るい弧を描いている。
(ここ、どこだっけ……?)
枕元には猫のフェルマータが、カンカン帽をかむってスヤスヤと眠っている。そのふさふさのしっぽにふれた途端、昨日の出来事が美しい絵巻物として思い出された。
(そうだ、1838年の大晦日の朝に、パリからこの船に乗って……ル・アーヴル港をめざしてセーヌ川をくだる途中、『名無しの詩人』こと、オペラ座のドアマンさんに再会した。ジヴェルニーで『名無しの詩人』さんを見送ったあと、この一等客室の書斎で作曲の構想に取り掛かって)
すると猫のフェルマータがヒョイと起き上がった。金色の目をぱっちりひらいて、ウンと伸びをする。鍵一も毛布にくるまったまま起き上がると、小走りに書斎へ向かった。きりりと冷えた朝に意識が引き締まる。……さて、書物机の上に、それらはきちんと折り重ねられていた。19世紀パリの備忘メモの束と、『夢の浮橋変奏曲』の構想を書きつけた五線紙。
ホッと白い息を吹いて、鍵一は五線紙をかざし見る。左上に書かれた『夢の浮橋』のモチーフが、朝の光にうっすらと透けている。
【夢の浮橋変奏曲 構成案】
第?変奏:ベートーヴェンの肖像(音楽家・楽聖)
第?変奏:ショパンの肖像(音楽家・ピアノの詩人)
第?変奏:ジョルジュ・サンドの肖像(作家・十九世紀パリの紫式部)
第?変奏:シェフの肖像(レストラン『外国人クラブ』)
第?変奏:アルカンの肖像(音楽家・フランス ピアノ界のエトワール)
――舟歌
第?変奏:ヒラーの肖像(音楽家・博学多才のドイツ人)
――狩の歌・鹿・福耳
第?変奏:エラールの肖像(老舗ピアノメーカー経営者)
第?変奏:ドラクロワの肖像(画家・色彩の魔術師)
第?変奏:ベルリオーズの肖像(音楽家・文学×音楽のマリアージュ)
第?変奏:チェルニーの肖像(音楽家・古典音楽の番人)
第11変奏:リストの肖像(音楽家・ピアノの魔術師)
(そう、昨日は『ヒラーさんの肖像』と『アルカンさんの肖像』の方針を決めたのだった。まだ変奏の並べ方も、演奏時間も未定だけれど……ひとまずぼくは、オリジナル曲の創作へ一歩を踏み出したんだ……!)
そのとき書斎の扉がノックされた。
「ケンイチ様、いらっしゃいますか。ランチタイムのサーヴィスです」
「はいッ、ありがとうございます」
扉を開けると、昨日と同じ船員がノシノシとワゴンを押して来る。魚介スープの湯気の漂う談話室へ、フェルマータがしっぽを立てて来た。船内の廊下に足音が賑わしい。
「みなさん下船の時刻ですか」
「元旦ですからね。商用で来ている人はもうあらかた、船を下りましたよ」
うなづいて鍵一は、この船の積み荷に有るというピアノを思い出した。
「港でピアノの売買が行われるんですよね」
「メーカーなど、詳しいことはわかりませんがね。もし楽器商に面会されるなら、港で待っていらっしゃるといいでしょう。船からピアノを下ろす時に会えますよ」
「そうします。ありがとう」
一等客室付きの船員は手早く暖炉の火を起こすと、書斎のほうを見遣った。
「ケンイチ様。ピアノ曲は書けましたか」
「構想を少しだけ。音符を書き出すには、まだまだ時間が掛かりそうです。残りは日本で書きます」
「名曲が書き上がったら、ぜひ楽譜の冒頭に書き添えて下さいよ。『オルフェウス号※2の快適な船の旅に捧ぐ』ッてね。……Bonne année(ボナネ)!」
「Bonne année!」
笑って新年のあいさつを返して、この船の名が音楽にちなんだものであることを鍵一は今知った。船員は大きな身体をかがめて、名残惜しそうにフェルマータの猫背を撫でて行く。ワゴンの銀色のクロッシュ※3を取ってみれば、温かな白身魚のポトフ。
元旦のル・アーヴル港に降り立つとすぐさま、フェルマータは金色の眼をきらめかせて駆け出して行った。鍵一はトランクを提げたまま、この巨大な港町をふしぎに懐かしい心地で見渡した。
潮風が数多の帆を揺らしている。出航する船と到着する船がゆっくりと行き交う。桟橋で忙しく働く人々。群をなして水面すれすれに飛ぶカモメ。屋台でタコの足を焼いている。明るい音を立てて焼き栗がはじける。汽笛の響く空が眩しいほどに澄んでいる。……どれもみな、生まれ故郷の横浜で見慣れた光景であった。
(港町の景色は万国共通なんだな)
身を切るような寒さに襟元を掻き合わせながら、鍵一は納得した。フェルマータが小魚をくわえて駆け戻ってくる。オルフェウス号の荷下ろしが始まるまで、鍵一は港を探検することにした。
セーヌ川河口の湾岸都市ル・アーヴルでは、すべてがパリとは桁違いに広大であった。
まず、セーヌ川が海へ合流するところの川幅があまりに広いので、当初鍵一は対岸をイギリスと見まちがえた。『オンフルールゆき乗船場※4』という標識を見つけてようやく、勘違いに気づいた。
港に沿って西へ進むと、外国船停泊所に着いた。ただし、遠く英仏海峡を眺めるには船の数が多すぎた。華やかな旗や吹き流しで彩られた外国船で港は大渋滞しており、荷下ろしは順番待ちの様子。桟橋近くでは、様々ないでたちの商人や、外国の使節らしき一団にすれ違った。フランス語ではない言語が盛んに飛び交うのを、鍵一はおもしろく聴いた。同時に、自分の羽織袴姿がこの異国の港に溶け込んでいるのを感じて、パリに居た時よりもくつろいだ気持ちで散策を続けた。
市街地へ続く道には馬車がつらなっていた。船から降ろされた積み荷の多くはすぐ馬車に繋がれて、市街地へと運ばれて行った。あるいは専用の大きな荷車に積まれて港をすばやく移動したのち、別の船に積み込まれて、また遠い異国へ旅して行くらしかった。種々の船着き場に、高台の教会に、レストランの店先に、さまざまに掲げられたトリコロールの旗が、この異国情緒の濃い港町がフランス領であることを示していた。
高らかに鐘が打ち鳴らされて振り向くと、セーヌ川の河口から大型の蒸気船が出航するところ。辻音楽師の奏でるアコーディオンとヴァイオリンの音色に混じって、汽笛が黒煙をたなびかせてゆく。
(パリへゆく船だ)
鍵一が見守るままに、大型蒸気船は白い尾を引いて、すばらしいスピードでセーヌ川を遡って行った。
(『外国人クラブ』のみなさん、今頃どうしていらっしゃるかな)
気楽にアレンジされた『ラ・マルセイエーズ※5』を聴きながら、レストランの珈琲の薫りが恋しい。
……と、俄かにオルフェウス号の周りが賑わしくなった。数十人からなる船員たちが船上と桟橋で荒縄をやりとりして、船体と港の間に即席かつ強靭な橋を渡している。
(いよいよピアノが!)
トランクを抱えて急ぐ鍵一を、数台の荷馬車が追い抜いて行く。土埃に噎せながらふと、ジョルジュ・サンドが手紙に書いて寄越したプレイエル・ピアノの一件が頭に浮かんだ。
(パリから発送されたプレイエルのピアノは、もうマヨルカ島に到着したかな。ショパンさんの元にうまく届けば良いけど……)※6
息せき切って桟橋へ着くや、馬車から降りて来た人の姿にハッとした。
Serioso
※7な風貌は、約半年前にフランツ・リストの紹介で出会ったその人に違いなかった。思わず鍵一は走り寄った、
「エラールさん……ピエール・エラールさん!」
相手は鍵一を見とめて、銀色の片眼鏡をずらした。
商談が済むまで待っているようにと言われたレストランは、海を臨む高台に在った。
ル・アーヴル港の群青色は眩しかった……!
1839年の元旦はゆったりと午後を迎えて、空と海は凪いでいた。清らかに透き通った水色の空と、濃厚な藍色を敷いた海が解け合うところへ、蜃気楼のような靄が一直線に見えて、なるほど対岸はイギリスなのだった。
テラスから見渡すと、広大な港町はゆるやかな逆三角形をしていた。
東の端はセーヌ川の河口であった。パリとル・アーヴルを往復する船は数隻が待機して、ひとときの午睡を楽しむらしかった。ノルマンディー地方を蛇行しながら急速に幅をひろげた川は、海に流れ込むところでふしぎなエメラルドグリーンに輝き、海へ合流すると海の色へ溶け込んでいた。沖合では新年の祝いの船祭りが眺められた。
(春の海……)
のびやかな音色を鍵一が思い描くあいだ、猫のフェルマータの関心は専ら西の湾であった。この漁場には大型の漁船が停泊して、先ほどから巨大な網で漁獲を計っていた。網がロープに吊り上げられて計りに載せられるたびに、網の中の魚が跳ねてきらきらした。カモメの群れが低く飛び交わして、この新年のごちそうをしきりについばんでいた。波間に時々ぬッと現れるのはアザラシなのだった。湾に続く砂浜によくよく目を凝らせば、アザラシの群れが丸々と太って寝転んでいた。
「ケンイチ様、テーブルの用意ができました」
と、年配のギャルソンが店内から手招きしている。
「早くお入りなさい。風邪をひきますよ……よくこんな寒いところにいられますね」
「ありがとう。潮風には慣れてます。あの、エラールさんは」
「もうじき御着きになります。パリから運ばれたピアノの脚が折れていたとかで、少し立て込んでいらしたようですよ」
「ピアノの船旅は大変なんですね」
「馬車は馬車でね、また難儀しますよ。湿気で弦はすぐ錆びるし、でこぼこ道を走れば振動で壊れますしね」
フェルマータを抱き上げて室内に入りながら、鍵一はジョルジュ・サンドから贈られた手紙の一節を思い返していた。※8
『青く輝く水平線を、この海辺の仮宿のテラスから眺めていたら、どうしてもあなたに手紙を書きたくなりました。なぜって、あなたの髪も瞳も漆黒の夜の色なのに、わたしの心の中のイメージでは、あなたは常に明るい群青色を纏っているのよ。今わたしの目にしている青く暖かな海の彼方から、あなたはパリへ旅して来たんですものね。……』
(サンドさんが思い描いて下さった群青色は、この青かしら)
案内されたテーブルからは、ガラスの窓越しに海が見えた。ガラス窓に施された彫刻のおかげで、海の青は美しい幾何学模様をなしていた。青くやわらかな冬の光が、テーブルに置かれた鍵一の指へ散っている。
「海が好きかね」
振り向くと、ピエール・エラール氏が外套をギャルソンに預けるところ。
「エラールさん、ご無沙汰しております……!」
「『外国人クラブ』の常連たちから、きみの近況はよく聞いているよ。……よければ食事に付き合いたまえ。ここは眺めが良いだろう」
「絵を描きたくなる景色ですね※9。ぼくには絵のセンスも技術もないのですが」
「ドラクロワ君に習えばいい」
「パリに戻ったらぜひ……あッ、そういえば、ドラクロワさんが餞別に、ウルトラマリン・ブルーの絵具をくださったんです」
鍵一はトランクから帆立貝を取り出して見せた。その大きな、ひらたい貝殻の内側に練り込まれた青色を眺めて、エラール氏は感慨深げにうなづいた。
「叔父のセバスチャンも海の青が好きだった」
レストランの奥から香ばしい音がする。猫耳はするりと鍵一の腕から抜け出して、厨房のほうへまっすぐ走って行った。
「セバスチャン・エラールさん……エラール社を興した方ですよね。リストさんからお話を伺ったことがあります。フランス革命の時に、イギリスへ渡られたのですね」
「早々に身の危険を察知した叔父は賢明だったと思う。あのままパリに留まっていたら、王妃マリーアントワネットにピアノを献上した罪でギロチンに掛けられるところだった」
ガラス越しに冬の陽が微笑みかける。エラール氏は海の彼方を見遣って、その頬にやわらかな皺が滲んだ。はっとして鍵一はその表情を見守った。初夏の日に鍵一へ『きみのような鼻タレ小僧の腕前なぞ、聞かずともわかる。レモネードで顔を洗って出直したまえ』と言い放って去って行った人と、いま慈しむように目をほそめて海を眺めている人との印象を重ね合わせるのに、しばらく時間が掛かった。※10
やがてエラール氏は椅子へ深く掛け直して、口をひらいた。
「叔父は愛用の調律道具とわずかな財産を携えて、この青い海峡を渡って行った。新作のピアノは急遽、このレストランの奥に匿ってもらった。以来、ル・アーヴルでピアノの取引をする際は、この店の奥を楽器庫として使わせてもらっている」
「どうりで、さっきのギャルソンの方がピアノのことをよくご存じでした」
「叔父の代からの付き合いなのでね」
と、話題に上ったその人が、牡蠣の皿を運んで来た。付け合わせのレモンに陽が射して黄色が眩しい。エラール氏は白ワインとレモネードを注文すると、鍵一に皿を勧めた。
「ピアノは壊れやすい楽器だ」
「ええ」
「いくら厳重に包んでパリから輸送しても、やはり買い手に引き渡す前にはメンテナンスを施す必要がある。国外へ広く展開するエラール社にとって、ル・アーヴルの楽器庫は無くてはならないものだ」
「ぼくと同じ船に乗って来たピアノは、どなたに買われたのですか」
「詳しくは言えんがね。最終的にはロンドンの貴族の屋敷に置かれることになるだろう」
白ワインとレモネードで軽く乾杯を済ませると、エラール氏は面白そうに鍵一を見た。
「ところで、きみはどうしてル・アーヴルに居るのかね」
……『夢の浮橋変奏曲』を創ることになった顛末※11を鍵一が話し終えると、エラール氏はワイングラスを置いた。
「きみが夢の中で『夢の浮橋』の楽譜の一部を手に入れたと、リスト君から聞いていたが。なるほど、そういうことか」
(21世紀から来たことや、ウィーンにワープした経緯を悟られないよう話したつもりだけど……大丈夫かな)
とろりとした牡蠣の身を口へ押し込んで、鮮烈な潮の香りがほとばしる。……と、エラール氏から発せられた言葉に、鍵一は耳を疑った。
「では、きみが『時の旅人』ということかね」
「えッ」
「叔父のセバスチャンから聞いた事がある。数百年にいちど『時の旅人』が現れ、大彗星の降る夜に名曲『夢の浮橋』を復活させる……。大彗星はその報酬に、極上のワインを地上にもたらすと」
二の句の継げない鍵一へ、エラール氏は笑って食事を促した。ギャルソンが海の幸の料理をどんどんと運んで来る。テーブルにずらりと並んだごちそうを前にして、鍵一は唸った。
「あの、エラールさん……ぼくは」
「きみが何者なのか、詮索するつもりはない」
エラール氏は食事を続けながら、鋭いナイフで魚をゆっくりと切り分けるような調子で話した。
「ただ、リスト君の紹介で初めてきみに会ったとき、非常に奇妙な印象を受けた。まるで何千年も昔の人間が冥界からよみがえって、目の前に現れたような……あるいは天界から未来の人間が降って来たような。きみは妙な空気を纏っていた。
リスト君をはじめ、ヒラー君やドラクロワ君などは疑いもせずに、きみのことを日本から音楽の勉強に来た、ごく当たり前のピアニストの卵だと思っているようだがね。私は仕事柄、彼らよりは海外の事情に通じている。長年の経験から勘もはたらく。
さて、冷静に考えてみたまえ。鎖国政策を取っている日本の江戸幕府が、きみのような青二才をひとりでパリに留学させるだろうか。否。
もしきみが正式な留学生なら、外交使節の一団とともにパリへ来るだろう。きみはまず宮廷へ招かれ、しかるべき住居を与えられて、国賓として外交官のもてなしを受けるはずだ。フランス国内では、何処へ行くにも警護と通訳が付く。パリ音楽院の近辺で道に迷ってリスト君に拾われ、レストランに居候するなどということは、まず起こり得ない。違うかね?」
「ぼくはほんとうに、日本から音楽の勉強に来ただけなんです……」
声が細る。背筋を冷たい汗が伝う。師匠・B氏の言葉が、幼いころの記憶が、この数ヵ月に起きた出来事が、走馬灯のように駆け巡る。ふるえるひざこぞうにフワリとやわらかなものがふれて、鍵一は椅子から跳ねた。エラール氏は謎めいた微笑を浮かべた。
「もちろん、きみの言うことは嘘ではない。きみは本当に音楽の勉強に来たのだ。この数ヵ月の間に、きみのプレイエル・ピアノの弾き方が随分上達したと、リスト君が感心していた。秋からは熱心に、『外国人クラブ』の音楽家たちを手伝っていたようだね。新曲の書き取りや楽譜の清書を、自ら進んで引き受けていたと聞いた」
「ええ、あのッ……ぼくはその」
「だからこそ、私はきみに協力しよう」
エラール氏はナプキンで口元を拭うと、鍵一を見つめた。午後の陽が静かに翳って、その瞳は青色を深めた。
「叔父からエラール社の事業を引き継いでより、私はずっと幻の名曲『夢の浮橋』の謎を追い続けてきた。自分の生きているうちに、『夢の浮橋』をこの世によみがえらせたいと願っている。……もし、きみが何らかの使命を帯びて『夢の浮橋』に取り組む人間ならば、喜んで教えよう。『夢の浮橋』にまつわる、我がエラール社の秘密を」
「……!」
つづく
第1話のみ、無料でお聴きいただけます。
19世紀の音楽家・チェルニー氏から贈られたモチーフを活かし、鍵一が作曲するオリジナル曲。19世紀の旅で出会った芸術家たちの肖像画を、変奏曲の形式で表した作品です。
実際には、作曲家の神山奈々さんが制作くださり、ピアニストの片山柊さんが初演をつとめて下さいます。
神山 奈々さん(作曲家)
片山 柊さん(ピアニスト)
ギリシャ神話に登場する吟遊詩人。竪琴の名手であり、彼が弾くと動物や植物・石も耳を傾けたといわれます。
フランス語で『cloche(鐘)』。テーブルウェアの一種。料理の上にかぶせて用いられます。
英語では『ドームカバー』『ディッシュカバー』といいます。
フランス・ノルマンディー地方の港町。1995年に、ル・アーヴルとの間にノルマンディー橋が架けられました。
フランス革命の際に歌われ、現在までフランスの国歌として愛されてきた曲です。
ベルリオーズ、リスト、ドビュッシーなど、多くの作曲家が自作の曲にラ・マルセイエーズのフレーズを引用しています。
1838年11月のパリ出立時、ショパンはピアノ・メーカーのプレイエル社にピアノを送ってくれるよう頼みましたが、滞在先のマヨルカ島にはなかなか届きませんでした。
それでも、現地で借りたピアノで、ショパンは24のプレリュード(前奏曲集)Op.28-2、Op.28-4を作曲しています。
音楽用語で『厳粛に、真剣に』の意。
第17話『前略 旅するあなたへ(Ⅰ)♪』をご参照ください。
ル・アーヴルは、絵画と縁の深い港町です。クロード・モネは少年時代をこの街で過ごし、のちにル・アーヴルの景色を題材に、代表作『印象・日の出』を描きました。音楽をテーマとした画で有名な、ラウル・デュフィの生まれ故郷でもあります。
第7話『檸檬色のエチュード♪』をご参照ください。
第15話『橋守♪』をご参照ください。