ピティナ調査・研究

【特集】音楽的感性を磨くためにできることは~アンケートより その1

指導者が答える お悩みQ&A

【特集】音楽的感性を磨くためにできること

その1:アンケートより~関わり方編

ピアノを演奏する上で大切な「音楽的表現力」「音楽的感性」と言われるもの。でも、テクニックは練習で磨けるけれど、そういったものは、なかなか「教えられる」ものではありませんよね。

ではそうした「音楽的感性」を身につけるために、皆さんはどのようなことをされているのでしょうか?定説のない曖昧な問題に、「音楽的感性を育てるために、ピアノを弾く以外でどんなことをされていますか?」というアンケートで、皆さんの経験やご意見を伺ってみました。

音楽的表現力、感性を育てるために、「ピアノを弾くこと」以外の取り組みをされていますか?(全体の回答中の割合。複数回答可)
  • 指導者主導でやっている
    86%
  • 生徒が自主的にやっている 
    29%
  • 自分がやっている 
    48%
  • やっていないがやってみたい 
    5%
  • 興味がない 
    0%
指導者も生徒と一緒に体験する

ご回答いただいた方々は、指導者主導で何等かの取り組みをされている先生方が多く、中でも、ご自身で得るものが多かった経験を生徒にも積極的に勧めている、またご自身も意識的に取り入れている方も多いことが分かりました。

美術館なども私自身よく出かけ、お勧めのものは生徒にも案内しています。
海外旅行、特にヨーロッパの国々での体感は、今でも演奏や指導に役立っています。

生徒と体験を共にすることで、イメージや言語を共有することの効果も語られています。

年に1,2回生徒と保護者と一緒にコンサートやオペラを鑑賞しに行っています。
一緒に鑑賞に行くだけでなく、事前に時代背景やストーリーを勉強したり、アリアを歌ったり合奏したりしてから臨みます。
一緒にオーケストラを聴いた後は、レッスンでも、あの時のチェロのように伸びやかに響かせて、ここはピッコロみたいに可愛い音で軽く、のように、実際に聴いた楽器の音色を共通のイメージとして話すことができます。

指導者自身がアンサンブルやステージ経験をすることで、常に新鮮な刺激を得続けること、それを生徒に示すことの大切さのお話もありました。

私自身も生徒と一緒にアンサンブルを習うことにより、アンサンブルできる喜びを感じ、同じ初心者の目線で生徒たちと協力しながら音楽活動できるのではと思っています。
アンサンブル活動を通して、音の広がりのイメージ、音楽の楽しさ、自由さを伝えたいと思っています。ピアノステップは、その良き場として活用しています。
生徒自身の興味、感性を大事にする

それと同時に、生徒自身が持っている興味や感性を大切にし、一方的な指導によって損なわないように気を付けている、という意見も多く見られました。

生徒にどういう風に弾きたいのかを聞き、それに対して奏法のアドバイスをしています。どう弾きたいのか分からない場合は、いくつかヒントを出します。生徒が生来持っている感性を、指導により奪ってしまわないように気をつけています。

日頃からの対話の中から、生徒の興味のありかや感じ方を汲み取ることができるのも、継続的なレッスンのなせる業ですね。生徒の内側にある感性、個性を引き出すことが目指されます。

自発的に楽しんで取り組むことこそ尊いと思うので、本人がやりたいことを好きなようにやるのが良いと思います。本人が何に興味を持っているかが、その人らしさにつながるので。
普段から、ピアノ以外にどんなことをしているのか聞いたりしています。
生徒が読んでいる本や飾っている絵についてなど、色々な会話を重ねることで、お互いの距離も縮まり、どんなことを感じているのか理解が深まります。

それでは、実際にどのような取り組みをされているでしょうか?いくつか事例をご紹介します。

その2:アンケートより~実践例編

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