開催レポート:「がんばる力」を応援する!シリーズ
ピアノ&トークイベント
2026年3月29日、東京・東音ホールにて、2024年特級グランプリの
南杏佳さん
と、レオス・キャピタルワークス代表取締役社長の
藤野英人さん
によるピアノ&トークイベント「がんばる力」を応援する!シリーズ特別編が開催されました。
本イベントは、ピアノを習うお子様とその保護者の皆様へ向けて、演奏と対話を通じて「継続する力」や「がんばる力」を考えるひとときとして企画されました。

前半は、2024特級グランプリ・南杏佳さんによる華やかなピアノ演奏が行われました。
- ショパン:プレリュード Op.28 より No.21-24
- 小山和彦:蝶々の舞踏会(2026年B級課題曲)
- ドビュッシー:アラベスク第1番(2026年D級課題曲)
- リスト:スペイン狂詩曲
- アブレウ/アムラン編:ティコ・ティコ・ノ・フバ
- アンコール ロシェロール:魚釣り(2026年連弾初級B課題曲)

リストの「スペイン狂詩曲」では、低音でゆったりとした「フォリア」と軽快な「ホタ」という2つの対照的な舞曲が融合する魅力を解説。また、アンコールでは藤野さんをステージに呼び込み、連弾を披露する一幕もあり、会場は温かな拍手に包まれました。

投資の会社であるレオスさんが、なぜ「継続」が大切だと考えているのですか?
投資で最も大事なことは「続けること」だからです。私が2008年に始めた投資信託「ひふみ」は、当時1万円だった価格が、継続してきたことで現在は10万円を超え、約10倍になりました。長く持ち続けた人がその恩恵を受けています。ピアノも投資も、時間の力を味方につけて続けることが大きな成果に繋がります。
練習を始めるまで2時間かかることも……。自分から練習を始めるコツは?
その気持ち、すごく分かります。家はリラックスする場所なので、集中モードへの切り替えが難しいですよね。私は「本番用の靴を履く」「手を洗う」といった、本当に小さなことで良いので「練習スイッチ」となるルーティンを作っていました。
私は50年ほどピアノを弾いていますが、子供の頃は本当に嫌いでした(笑)。母に怒られないよう、練習したふりをして楽譜をぐちゃぐちゃにしていたこともあります。でも小学校5年生の時、学校でピアノを弾いて女の子たちに「すごい!」と褒められたのがきっかけで、自分から練習するようになりました。「褒められる」「モテる」といった外からのきっかけも、立派なモチベーションになります。

やる気がなくなってしまった時はどうすればいいですか?
私は「再始動力」が大事だと思っています。何日か練習を休んでしまうと、できなかった自分を責めて嫌になってしまいますが、「3日坊主でも当たり前」と考えて、もう一度「えいや」と始める力が大切です。
完璧主義をやめて「ハードルを下げる」ことも有効です。「今日は1回弾けばOK」「ピアノの前に座れば100点」と自分への合格点を低く設定し、そこから積み上げられたら自分を褒めてあげてください。どうしても弾けない時は、無理に弾かずに楽譜を読んで分析したり、他の人の録音を聴いて視点を変えたりするようにしています。

本番で緊張して手が震えてしまいます。
私も緊張は必ずします。ただ、「練習でできていないことが本番でミラクルでできることはない」と考えています。練習で100回やって100回連続でできるまで突き詰めることで、不安を減らします。 また、身体的な工夫として、舞台裏でジャンプをして重心を下げたり、ストレッチをして鎖骨周りを開いたりして、リラックスした状態を物理的に作るようにしています。

忙しくて練習時間が取れない時のアドバイスはありますか?
人間の集中力は45分程度と言われるので、短時間で区切るのがおすすめです。時間がないからこそ、「どういう練習が自分に最適か」を研究する質の高い練習ができます。
「脳内練習」も効果的です。私は少しでも楽譜を見て、脳内で指を動かしています。実際に指を動かさなくても、楽譜を読み込むことは非常に良い練習になります。

保護者は、子供にどんな声を掛けてあげるのが良いでしょうか?
私の母はとても厳しかったですが、コンクールの結果そのものよりも「今日の演奏はどうだったか」という内容を重視してくれました。たとえ予選を通過しても内容が悪ければ怒られましたし、落ちても良い演奏であれば「今日の演奏は良かったね」と一ファンとして認めてくれました。 一番近くにいるお母様やお父様が、お子様の進んでいる道を「間違っていないよ」と認めてあげることが、何よりの励みになると思います。
私自身、スランプは長かったですし、特級も5回挑戦してようやくグランプリを手にしました。子供たちが夢中になれる環境を、これからも周りの大人が守ってあげてほしいなと思います。
ピアノを続けることは脳を鍛え、一生の仲間を作ることにも繋がります。たとえプロにならなくても、ピアノが弾けることは一生の財産です。これからも、長く楽しく続けていってください。

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