「ピアノの詩人」ショパンの音楽
いよいよ7月から予備予選が始まるショパン国際ピアノコンクール。
国立ショパン研究所のYouTubeには、ショパンの書簡や自筆譜の紹介動画が次々公開されています。今回は、第1段として一次予選の課題曲より7曲を紹介します。
ショパンのエチュードは、近年はコンクールや音楽大学の課題曲にも多く導入され、ピティナ・ピアノステップでも展開1, 2, 3の課題曲に指定されています。この曲は、和声変化による美しいグラデーションが魅力的です。
演奏は、山﨑亮汰さんです。
とても軽快に聞こえるようで、求められるテクニックはとても高いというこの曲。右手に注目すると、1, 2指が拍頭で和音を構成する側、3, 4, 5指で半音階を演奏しなければなりません。
演奏は亀井聖矢さんです。
右手の16分音符のパッセージの練習として、俊敏な指の動きが求められます。右手とは対照的な左手の旋律がとても美しい1曲です。
演奏は谷昂登さんです。
3度重音による半音階の練習曲。ハーモニーの微妙な移り変わりが魅力的で、統一された曲想がとても奥深いです。
演奏は尾城杏奈さんです。
多くの幻想曲が生み出された19世紀において、ショパンも例外なく作曲しました。形式性と即興性を兼ね備えた、自由な幻想曲です。
演奏は、木村友梨香さんです。
「バラード」をピアノ独奏曲に初めて使用したのはショパンだと言われています。この曲の詩情にはとても深いものがあります。 演奏は太田糸音さんです。
ショパンがジョルジュ・サンドと別れた1846年に作曲されました。曲想は穏やかでありつつも、どこか寂寥感に捉われる気がします。
演奏は古海行子さんです。
前回大会のレポートはこちらから見ることが出来ます。