ピティナ調査・研究

ピティナ会員のYouTube利用状況

ピティナ会員のYouTube利用状況
~その活用方法を考える~

今年の春先からはじまった「コロナのある世界」では実地での音楽活動が著しく制限を受けてしまった半面、インターネット上での音楽活動は様々な展開を見せました。オンラインライブやレッスン、ZOOMを使ったセミナー。そのようななか、ピティナでも各種のイベントをオンライン化してきました。止むを得ない面もありましたが、新しい活用方法も見出され始めています。
そして、多くのオンライン企画で利用しているのが動画配信サイトのYouTubeです。一企業のサービスではありながら社会インフラとして定着しつつあるYouTubeと、ピアノとの関わり方について。これまでの取り組みと、今後の企画をご紹介します。


9月16日(水)オンラインセミナー 「YouTube活用講座」

ピティナでは、YouTube活用を視野に入れたオンライン・セミナーイベントを9月16日(水)に企画。募集開始しました。Google合同会社のYouTube担当の方を講師に迎え、「YouTubeの現在」についてご紹介するとともに、指導や演奏活動に使う際の注意点や、チャンネルを盛り上げるためのポイントをお伝えする予定です。

日時 2020年9月16日(水)10:30~12:00
場所 オンライン
参加費 無料
内容 -Google合同会社より …YouTubeの現在
-クリーク・アンド・リバー社 …「MCN」が提供するサポート体制について
-ピティナ本部事務局 …今後のYouTube関連企画について
  • お申込み時にご質問をお寄せください。講座内で極力お応えするようにします。
お申込みはこちら

連載「ピアノ指導者&ピアニストのためのYouTube活用講座」

YouTubeの「いま」をご紹介するとともに、その利用(投稿や閲覧)を通じて、YouTubeを活用していただくためのヒントをお伝えする連載記事。執筆は「MCN」としてYouTubeのクリエイターを支援するクリーク・アンド・リバー社さん。ピティナ編集部で、ピアノの先生や演奏家の方々にとっての注目ポイントを加える形で、記事を掲載していきます。現在、第2回記事まで公開中です。

連載トップ

「YouTube等ご利用状況のおうかがい」結果

この夏、ピティナ会員の皆様向けに実施したYouTubeの利用調査には、1200もの回答をいただきました。YouTubeが皆様にとって日常的なツールであることがうかがえます。

アンケート結果の詳細はこちら

ピティナの取り組み

ピティナのYouTube利用はかなり早く、2006年から使いはじめ、2010年からはピアノ曲事典の演奏動画をすべて移設するなどして、活用してきました。それからちょうど10年。今年はピティナでも数々の試みがはじまっています。

新しい試み・・・ピアノ曲事典オーディション

音楽は本来、みんなで楽しむもの。ピアノ曲事典は大作曲家の情報や、プロの演奏家、コンクール上位入賞者の演奏を掲載してきましたが、それは音楽の実態でしょうか?ピアノ音楽だけでも様々な楽しみ方があることを、YouTubeは浮き彫りにしています。
「ピアノ曲事典オーディション」は多くの方からの動画投稿をお待ちしています。

詳細のご案内はこちら
2020年、ピティナのこれまでの取り組みご紹介
3月2日/3日
ピティナ・ピアノコンペティション課題曲説明会
例年東京で行っているピティナ・ピアノコンペティションの「開会式」。いつもの浜離宮朝日ホールでのセミナーは中止。すべてオンライン配信となりました。
3月21日
入賞者記念コンサート

第一部第二部

グランプリの亀井聖也さんはじめ、2019年度コンペティションの入賞者が第一生命ホールに集うコンサート。無観客+オンライン配信となりました。
5月2~4日
毎年ゴールデンウィークに東京駅丸の内エリアで開催されているラ・フォル・ジュルネのエリアイベントが中止となりましたが、丸の内の名を冠した音楽祭をYouTubeで敢行!豪華な出演陣に加え、オンライン会議ツール等を駆使した内容が音楽業界内でも話題を集めました。
5月~8月
ピティナ・コンペティションのほとんどの級が中止となったことに伴って急遽実施された企画です。課題曲の練習成果として演奏動画を提出していただき、5人の先生が採点・寸評しました。参加方法は「ご自分のYouTubeチャンネルへの動画アップロード」でした。この機会にYouTubeチャンネルをはじめたピアノ学習者や指導者の先生方は多かったはず。
8月
  • 8月23日配信ぶんのアーカイヴ
8月の日曜日はほぼ毎週、生放送の番組を制作・配信しました。アーティスト・インタビューや特級グランプリ誕生の軌跡を追った特集、ピアノ曲事典の紹介番組が放映されました。アーカイブでご覧いただけます。
8月
2020年度コンペティション特級は二次予選からのすべての演奏をライブ配信。インタビューなども交えてグランプリ誕生までの軌跡を追いました。G級、Pre特級の決勝大会のすべての演奏もライブ配信。
特級ファイナルYoutubeライブ 最大同時視聴者数
10月以後
上記のように、多くの方から動画投稿いただきます。YouTubeとピアノ曲事典を通じて、ピアノ文化の多様さを表現するとともに、皆様に「音楽文化を盛り上げる」同志となっていただくことを願う新企画です。
調査・研究へのご支援