出張レッスンのスペシャリスト 生徒は総勢50名
出張レッスンを極める!
中学生まではピアノに打ち込んでいましたが、極端に手が小さいということで断念し、ピアノと同じくらい好きだったフルートで音楽の道に進みました。高校・大学とフルートを専攻しましたが、やはりピアノも大好きでしたので副科ピアノには熱心に取り組み続けました。
学生時代からフルートや吹奏楽の指導は少しずつ機会をいただいていたので、大学卒業後はそれらの指導で生計を立てていこうと漠然と考えていましたが、大学の副科ピアノの先生から「あなたならピアノも教えられるわね」と背中を押してもらい、『ピアノ指導者』になることも視野にはいりました。初めての個人指導での生徒はピアノの方でしたね。
大学卒業時に実家へ帰ることも少し考えましたが、生徒たちをもう少し長く育てたいと思い東京に残る決心をしました。ですが、当時の一人暮らしの家では教室は開けない、引っ越し資金もない......ということもあり、まずは出張レッスンで指導経験を積むことにしました。
自身のWEBサイトの整備、スタジオレッスンの講師登録ほか、WEB 上で検索して目につく出張レッスン講師紹介サイトの中で、信頼できるものには全て登録しました。それらの成果もあり、少しずつ生徒さんからの問い合わせをいただくようになり、そして、レッスンに伺うようになったら口コミ・紹介で更に広がりました。ありがたいことに現在50名近くの生徒さんのお宅にお伺いしています。ご家庭に乳幼児や介護の必要のある方がいる、お子さんの習い事が多く移動時間を短縮したいなど、出張レッスンの求められる背景は様々あり、現在も需要はかなりあると思います。
私が心がけている基本は「家の人に負担をかけない」というところです。
例えば、レッスン後は速やかに失礼するようにしています。保護者の方から、レッスンの進捗についての相談を受けることもあります。その場合は、お悩みを伺ってメールで回答することが多いです。ご家庭には、お気遣いは無用ですとお伝えしていますがそれでも、お茶や軽食を準備してくださるお家もあります。お茶だけ頂いて、他はやんわりとお断りするようにしています。レッスンは毎週のことですから、食べ物の準備はご負担になります。お気持ちはありがたいのですが、なるべく習慣化しないよう気を配っています。また、なるべくお手洗いも借りないように気をつけています。具体的には、コンビニや公共施設の場所を把握して、移動中に済ませるようにしています。
また、突然の雨に備えて、基本的に「レインシューズだけどおしゃれに見える靴」で仕事にでかけます。雨の日はもちろん長靴で。相手のお宅にあがる仕事なので足を濡らさないよう、汚さないよう配慮します。
現在、基本的には自転車で訪問していますが、レッスン時間割を組むにあたって「雨の日の移動」を想定して組むこと、曜日ごとにエリアを絞って組むことが、効率よく・負担なく仕事ができる基盤かと思います。
生徒は自宅でのレッスンだとどうしても緊張感がなくなりがちですので、レッスン以外の日でもまめに保護者や生徒とLINEやメールでコミュニケーションをとりながら、宿題の進捗管理やレッスンに向けて気持ちを高めることをしています。
特長としては、
- レッスン時間に若干の前後が発生することを了承していただく。
- 「本人が病気の時はちゃんとお休み」にプラスして「家族に感染症の方がいる場合はお休み」を了承していただく。
という点かと思います。特に「家族の感染症」については、やはりご家庭を訪問するという特性上、厳守していただいていますし、なによりも私が普段病気にかからないよう気をつけています。
出張レッスンの場合、生徒さんのお宅の楽器環境でのレッスンになりますので、普段のレッスンは電子ピアノのことがほとんどです。また、音楽教室に通うレッスンと異なり、前後の他の生徒同士が会うこともなく、他の生徒の演奏に触れる機会もありません。そういったことを打破するために、年間2回の発表会と、その間に2回以上の「練習会」をおこなっています。
「練習会」の方は、年齢が低い生徒さんたちは、皆で簡単に発表しあった後に、音楽かるたなどの遊びを交えながら、楽しく交流できるような内容にしています。高学年以上の生徒さんは、隣り合った練習室で個別に練習しているところを私が順番にまわって「集団個別」スタイルでのレッスンをおこなってからの発表という形をとり、生徒にとって負担になりすぎず、仲間同士の上達を確認しあう場として機能しています。
音楽は長く続けてほしい、しかし、目標がないとやはりなかなか続けられません。忙しい生活の中の子どもたちですが、そのような気軽な「練習会」を挟みつつ、発表会に向けて曲を仕上げ、そして希望者はその後ピアノ・ステップのステージに立ちます。発表会のあとに同じ曲をもう一度ステージで、今度は知らない人やアドバイザーの先生にも聴いてもらおう、という流れにすると、負担も少なく気軽に参加でき、そして目標が設定され各段階でのステップアップが望めます。
『出張レッスン』という形態でも、そのようにして十分に音楽を楽しんで、充実して続けてもらうことができています。
5歳でピアノ、12歳でフルートを始める。聖徳大学附属取手聖徳女子高等学校音楽科、武蔵野音楽大学フルート専攻卒業。武蔵野音楽大学福井直秋記念奨学生。第13回万里の長城杯国際音楽コンクール第6位。第9回ブルクハルト国際音楽コンクール入選。 現在は、フルート・ピアノ講師としての活動を中心に、吹奏楽指導、フルート奏者、ピアノ伴奏者としての演奏活動を行っている。 この先生に習いたい方はこちらから