第29回 スタッカートの苦手な子の指導法 赤松林太郎先生

「スタッカート」と言うと叩くかスカスカになってしまいます。スタッカートの苦手な子にはどう指導したらよいでしょうか?
赤松林太郎先生にお答えいただきました。

スタッカートの音をどのように弾くのかをイメージする
スタッカート記号を見た時、またはスタッカートを施す時、その音をどのように弾くのかをまずイメージすることが大切です。例えばメヌエットとジグではスタッカートの質感は大きく異なりますし、四分音符と八分音符のスタッカートが同じわけがありません。つまり、「きわめて短く」「適度に」「弾力をもって」のいずれかを考えなければなりません。
作りたいスタッカートに合わせた、手首の使い方がポイント
きわめて短いスタッカートを作りたい時は、指先(第一関節から先)を固くして、速い打鍵を必要とします。手首に力を入れると、指先が硬くなります。そこで手首を脱力すると弾力が生まれて、しなやかさを有した柔らかい質感のスタッカートになります。
一方、手首の力を抜かずに離鍵すれば、短く鮮やかなスタッカートが得られます。毛抜きや刺抜きをイメージするとわかりやすいです。
要するに、スタッカートでは手首がポイントになります。
◆お悩みQ&A 質問募集中!
経験のある先生に聞いてみたい、ちょっとした不安や疑問など、下記のフォームよりお寄せください。 質問が採用されると、翌週以降、WEBページにて、ベテラン指導者の回答を掲載いたします。
質問投稿フォーム