ピティナ調査・研究

第16回 生徒のモチベーションを上げる指導法 石嶺尚江先生

指導者が答える お悩みQ&A
レッスンがマンネリ化するのを防ぐために、進度をあげたい、生徒のモチベーションを保たせたいと思うのですが、どのように指導したらよいでしょうか。
石嶺 尚江先生にお答えいただきました。
いしみね・なおえ◎ピティナ吹田ステーション代表。

技術的につまずいてしまったりしてなかなか曲が進まないと、生徒さんも飽きてきてモチベーションを保つのが難しいですよね。

私は、今練習することでもっと弾けるようになると示すために、1年後~数年後に弾いているであろう曲を聴かせています。たとえば、小さい子には「エリーゼのために」、小学校低学年・中学年くらいなら「子犬のワルツ」や「ショパンのノクターン第2番」、小学校の高学年や中学生ならばショパンのエチュードなど、子どもが弾きたいと思う曲を選びます。

具体的に曲を聴かせると、生徒さんの表情が変わりますよ。実際には1年後に到達できなかったとしても、今の練習の延長上に何があるのかが分かるだけで、生徒さんはその光に向かって進んでいけるのです。また指導者の側も、「1年後にはこんな曲を弾いていると思うよ、楽しみだね」などと、成長を想像できるような言葉がけをするとよいでしょう。
ご参考にしていただけますと幸いです。

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