ピティナ調査・研究

第14回 好き勝手に弾いてしまう生徒へのアドバイス方法 角野美智子先生

指導者が答える お悩みQ&A
歌心がありピアノも大好きなのですが、自分の好き勝手に弾いてしまう生徒がいます。また、演奏に対して「もっとこうしてみよう」とアドバイスすると、ふてくされて怒ってしまうのです。どうしたら、指導者の言葉に耳を傾けるようになるでしょうか。
角野 美智子先生にお答えいただきました。
すみの・みちこ◎ピティナChibaきらめきステーション代表

好き勝手に弾いてしまうというのは、どのような状態ですか?

曲の解釈が異なるということでしたら、「あなたの弾き方も素敵ね」と、まずは認めてあげてください。

そうではなく、リズムや体の姿勢、音色などが正しい状態でないという場合もあると思います。
この場合、生徒さんの耳がまだ十分に育っておらず、何がよい状態なのかがわからないのでしょう。もしくは、先生に甘えているのかもしれません。
私は、生徒さんの耳を育てるために、「コンクールごっこ遊び」をしていました。
複数の役を想定して、同じ曲を違う弾き方で何度も弾かせます。
たとえば、「音が乱暴な子になりきって弾いてみよう」とか、逆に「音がきれいな子になったつもりで弾いてみよう」とか。
そして最後に「どの子が一番好き?」と判定させます。

音色の違いを聞き分けたり、よりよい演奏とは何かを考えさせる訓練になります。結構集中して、ノリノリで弾いてくれますよ。
ご参考にしていただければ幸いです。

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