ピティナ調査・研究

第13回 毎日の練習を習慣づけるには? 丸山京子先生

指導者が答える お悩みQ&A
最近の子どもは忙しく、毎日練習する(ピアノに向かう)というスタンスが保護者にもあまりありません...。どのように指導すれば、練習を習慣づけさせることができるでしょうか。
丸山京子先生にお答えいただきました。
まるやま・きょうこ◎当協会正会員、指導者育成委員、ステップ課題曲選定委員、ステップアドバイザー、コンペティション審査員、日本音楽教育学会正会員。

共働きのご家庭のお子さんや毎日のように色々なお稽古事に通うお子さんは、ご両親ともに日々お忙しい場合が多く、毎日練習することを習慣づけるのは簡単ではありません。
しかし、ピアノは練習しないと上達はのぞめないので、習い始めたその日から、レッスンのおさらいを習慣にすることが大切です。このことは、昔も今も変わることはありません。子どもの年齢が幼いほどご両親のご協力が欠かせないので、日々の練習がとても大切だという親御さんの意識も育てることが重要だと思います。

私の教室では、幼い子ども達を対象としたグループでのオープンクラスを、3ヶ月に1度ほどの割合で、ご家族が参加しやすい日曜日などに企画しています。まだピアノを始めたばかりの子ども達が互いに成長していく様子を親子で頻繁に感じ合い、学びと練習の意欲を刺激する場となっています。このオープンクラスと年1回の発表会で、お友達関係を築きながら親子の意識を向上させることに成功していますので、ご参考としていただけますと幸いです。

情報ツールが日々発達して日常生活のスピード感が上がり、親子ともに忙しく何でもお手軽と時短が優先する時代だからこそ、指導者は信念を持って、丁寧にしっかりと学ぶことを楽しむ精神を育むための努力をしたいものです。

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