ピティナ調査・研究

第5回 ステージでいい音を出すための練習法 平間百合子先生

指導者が答える お悩みQ&A
細かい音がたくさんのときにホールで聴くとクリアに聴こえなかったり、クレッシェンドがついていないように聴こえることがあります。どういった練習や曲集を使ったらよいでしょうか。(ピアノ指導者からの質問)
平間百合子先生にお答えいただきました。
ひらま・ゆりこ◎常盤木学園高校音楽科講師。金の星ピアノ研究会、エスポワールコンサート主宰。当協会正会員。

生徒さんの客観的な耳の代わりをなさり良い先生ですね。

原因が緊張等のメンタル面ではなく技術の問題でしたら、『ピシュナ 60の練習曲』、『リトルピシュナ 48の基礎練習曲集』や『コルトーのピアノメトード』をお勧めいたします。

リトルピシュナは指の独立と打鍵の瞬発力を高めるために、コンペB級に参加される生徒さんからでも使えると思います。手を痛めないように気をつけながら、1日5分くらいから始めるとよいでしょう。

コルトーは大きな音ではなく、それぞれの指の神経を独立させるところから始まりますのでA1級からでも、1日に1、2分でも始めてみると、集中力を高める効果も期待出来るでしょう。

他の練習曲や部分練習も、スタッカートやリズムで打鍵の瞬発力をつけてください。
強音だけではなく弱音も求め、ディナーミクの幅を広げましょう。クレッシェンドが生きるはずです。

ステップ等、ステージを沢山経験し、客席で他の方の演奏も聴くことも大切なことですね。 広い空間を聴く耳が育ち音楽的に成長なさると思います。

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