ピティナ調査・研究

第4回 学生生活とステージの両立 石井なをみ先生

指導者が答える お悩みQ&A
高校生になり、勉強と部活が忙しく、なかなかピアノの練習時間が取れなくなりました。コンペに毎年参加し続けていたので今年も参加したいのですが、参加をまだ迷っています。
石井なをみ先生にお答えいただきました。
いしい・なをみ◎当協会評議員、指導者育成委員、神戸中央支部支部長、神戸中央ステーション代表、日本バッハコンクール実行委員長

まず、高校生までコンペを受け続けるというのは、素晴らしいことですね。
「継続は力なり」と言いますが、継続して参加をすること自体が、成長につながると思います。

高校生でコンペに参加することを考えると、多くの人は、E級、F級での参加を目指されると思います。E・F級の課題曲は、バロック、クラシック、ロマン、近現代と4期の曲が学べますので、「4期を学ぶ」という意味で、とても有意義です。

しかし、練習時間があまり取れず、4期の曲を準備することが難しい場合、自分の好きな曲1曲で参加できる、グランミューズ部門Jカテゴリーがお勧めです。自由曲ですので、E・F級の準備を始めていた課題曲1曲だけでも、参加することができます。

「好きな曲で舞台に立つ」と考えると、もちろん発表会やステップでも可能ですが、高校生までピアノを続けている方にとっては、だんだんと発表会やステップは、日常の延長、身近なステージになりがちです。 一方、コンクールの場合、参加するにあたって、まずは「予選を通過したい」という明確な目標が出来ますので、本番に向けての意気込み、仕上げの精度が上がってくると思います。

1年に好きな曲を1曲、コンクールに向けて照準を合わせて準備、仕上げていくことで、少ない練習時間でも、練習効果が高まります。

限られた時間だからこそ、自由曲で受けられる部門も含めて、コンクールを上手に活用されてみてはいかがでしょうか。

「継続は力なり」
ピアノ(音楽)を一生の友に出来ると、人生が潤いますね。

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