第35回 20の変奏曲 Hob.XVII/2
この曲はハイドンが33歳の頃に作曲したと言われていて、複数の資料が残されています。イ長調とト長調のふたつの記録が残っているうえに20ある変奏曲を12にしたものが出版社から出されていて、どの曲をハイドンが作曲したのか、または偽作なのか、はっきりしていません。8小節+8小節からなるとても短い二部形式のテーマが、古典派の典型的な変奏曲の形にあてはめられ、20も続いていきます。今回の「ハイドンの世界」ではト長調の20の変奏曲を、次回はイ長調の12の変奏曲をお聴きいただきたいと思います。
Arietta con 20 variazioni A-Dur Hob.XVII:2