第32回 ファンタジア Hob.XVII/4
特殊なロンド形式で書かれたこの作品は、ハイドンの音楽にある特有の、気まぐれさ(カプリッチョ)と明るい性格が最初から最後まで続いています。独創的なフレーズが次から次へと登場し、まるでひとつの物語を聞いているかのような面白い作品です。Prestoとの表記がありますが、この曲を細部まで表現するためには明るく快活な性格はそのままに、あまり速すぎないテンポで演奏するのが最良だと思います。
Fantasia(Capriccio) C-Dur Hob.XVII:4 op.58