ピティナ調査・研究

第30回 ソナタ第42番 Hob.XVI/27 ト長調

ハイドンの世界
SONATA No.42 Hob.XVI/27 G: Allegro con brio-Menuet-Trio-Finale

弾かれることの多い、ト長調のソナタです。1楽章は、流れるようなメロディーが8小節間続いた後、Tuttiのようなモチーフが4小節続きます。そのあとにまた初めのメロディーが置かれ、第2主題に入りますが、提示部が終わるまでにすでにたくさんのメロディーが散りばめられていて、どことなく不安定な、先の読めない展開です。展開部はニ短調から始まり、めまぐるしく転調しながら再現部へと戻ります。2楽章は中間部に置かれているニ短調のトリオが美しく、メヌエットは3連符が多用され、のどかな雰囲気です。最終楽章は変奏曲になっており、ハイドンらしい鮮やかな展開を見せながら、最後は賑やかに終わります。

第1楽章
第2楽章
第3楽章
調査・研究へのご支援