ピティナ調査・研究

第25回 ソナタ第14番 Hob.XVI/3 ハ長調

ハイドンの世界
SONATA Hob.XVI/3 C: Allegretto-Andante-Menuet-Trio

一楽章のAllegrettoは左手が3連符の伴奏型で、右手は単純で明るいメロディー書かれていますが、展開部からのめまぐるしい転調は、ハイドンらしいユーモアが感じられます。続くAndanteでは雰囲気が一転し、弦楽器のようなメロディーラインの動きは美しく、穏やかな気持ちになります。その後はメヌエット~トリオと続きますが、トリオはハ短調の雰囲気で書かれているものの、調号はふたつ(ト短調)しかついていません。ほの暗さを漂わせながらも、ふたたびメヌエットに戻り、ハ長調で終わります。

第1楽章
第2楽章
第3楽章