ピティナ調査・研究

子ども企画や素材を徹底活用!(わたしのKeep On Music第23回)

わたしの Keep on Music
第23回 がんばる生徒のために、子ども企画や素材を徹底活用!
山口英里子先生(神奈川県/正会員/湘南ピアチェーレステーション代表

湘南ピアチェーレステーション代表の山口英里子先生は、この夏コンペティションで頑張った生徒たちのために、ピティナ配信の様々な子ども向け企画や素材を積極的に活用し、お教室の夏を盛り上げました。

山口先生が活用してくださったのは、主に下記の4つの企画。その活用法をお話しいただきました。

オリジナルの賞状で表彰
賞状やぴてぃにゃん入りプログラムで、生徒のがんばりを讃える機会を

今夏のコンペはコロナの影響で2年ぶりの開催でしたので、教室内が皆やる気に溢れており、生徒たちもとてもよくがんばりました。昨年は教室の発表会の開催も見送り、生徒たちはこの1年、もっぱら各々でコンクールに勤しんでいましたので、がんばっている生徒たちのために、夏の思い出として何か形にしてあげたいと考えていました。

そこへ、ピティナのホームページで「レッスン室で表彰式」という、素敵な賞状のテンプレートをご提供くださる記事を発見しました。これを使わせて頂いて、教室内で全員入賞のお祝いとしてガラコンサートを開き、改めて表彰をしよう!と思い立ちました。

テンプレートを加工してオリジナル表彰状を作成

感染対策のため、生徒たちだけでの40分間のミニコンサート形式になりましたが、会場にはお花とともに、この夏の努力の結晶の賞状や盾、メダルを飾りました。生徒たちにも人気の可愛いぴてぃにゃんのイラストをピティナのホームページの「ぴてぃにゃん素材集」からダウンロードして、プログラムに使わせていただいたことも、楽しいお祝いの会を演出するのに重宝しました。

プログラム表紙や挿絵にぴてぃにゃん大活躍!

コンサートの最後には、会場の扉を開け放ち、保護者の方々にも見守られる中、全員にオリジナルの表彰状を授与し、この夏のがんばりを讃えることができ、よい締めくくりとなりました。サプライズで「先生感しゃ委員会」の生徒さんたちから、「たくさんおうえんしてくれたで賞」と私まで表彰状と盾をいただきました。

ガラコンサート後に表彰式
生徒から賞状と盾もいただきました
★ 表彰状をいただいて
  • 「思いがけず先生から表彰状をいただいたので、とても嬉しかったです。この夏、頑張って良かったと思いましたし、来年も頑張ろうと思いました。ガラコンサートは、コンペで演奏した曲から好きな曲を選びました。頑張りあった仲間に聴いてもらえてとても嬉しかったです。」(ひよりさん/中1)
  • 「みんなでガラコンサートが出来た事が嬉しかったです。緊張もしたけど、みんなの演奏が素敵でふきとびました。最後に表彰状を持って、みんなで並んで写真を撮ったのも思い出です。」(玲さん/小4)
配信やお手紙を通して、特級を参加型で楽しむ

コンペティションの特級のライブ配信についても、教室にチラシを掲示したり教室のLINEグループでお知らせしておりました。コロナ禍で様々な制約がある中で過ごす夏休み期間中に、昨年は地元神奈川の尾城杏奈さんがグランプリを受賞し躍進される様子を観るご家庭も多く、盛り上がりを見せ、今年も引き続き配信で楽しむご家庭が何軒もありました。

今年は私はサントリーホールで生で鑑賞することが叶い、その熱演に大変感銘を受けました。自宅で配信を観ていた生徒たちの中の数人が、配信で流れた指導者賞の中に私の名前を見つけて、スクリーンショットとともにお祝いのメッセージをLINEで送ってくれました。終演後に結果を待つ間も、「ホールいっぱいに音楽が溢れていたよ」「音が素晴らしくて泣いちゃったよ」「私のお母さんも泣いていました!」などと会場の様子や演奏の感想などを伝え合ったりして楽しみました。今年はホールにいても自宅にいても聴衆賞に投票できたので、「私は〇〇さんがよかったと思うので聴衆賞を投票したい」「先生は誰に投票しましたか?」「私はダントツ〇〇さん!」などと、遠くにいても生徒と一緒にドキドキを共有することができました。

ファイナリストから直筆のお手紙をもらいました!

去年は視聴して盛り上がっただけで終わってしまった特級ファイナルも、このように感動を聴衆賞として投じたり、「今年こそはファイナリストにお手紙を書くぞ!」とお気に入りのファイナリストにお手紙を書くなど、子どもたちの興味の持って行き所を提供してくださったおかげで、生徒たちも参加型で特級を楽しむことができました。憧れのピアニストにお手紙を届けてくださっただけでなく、まさか本当に自分だけに宛てたお返事をいただけるとは思ってなかった!と、生徒とともにウルウルしてしまいました。

★ 特級お手紙企画に参加して
  • 「今泉さんの演奏を聴いて、とても感動をした事を全部伝えたくて、お手紙を書きました。お返事をいただいてとても嬉しかったのと同時に、演奏中にどう考えて弾いていらしたのかを知り、とても勉強になりました。」(ひよりさん/中1)
  • 「進藤さんからお返事をもらえただけでも嬉しいのに、「玲さんが応援してくれていることを思い出しながら、ショパンコンクールを頑張るね!」と書いてくださったので、2倍嬉しくなりました!お手紙を出して良かったです♪」(玲さん/小4)

特級の配信がきっかけで、秋のショパンコンクールへの生徒たちの興味も強いものになりました。各家庭でも、特級に引き続き広報部の加藤さんの記事に助けられて配信を楽しむことができ、飯田有抄先生の記事も、2018年に茅ヶ崎ステップでトイピアノのトークコンサートをしてくださったこともあり親近感を持って読ませていただいていたようでした。世界に視野が広がり、共通の話題が増えたことも嬉しく思います。

特級の生配信は、コロナ禍が過ぎても是非続けて欲しいと思っています。現場に出向くことが難しい生徒たちも、自分の参加したコンペティションの頂点を知り、臨場感を持って楽しむことができますし、ホールでの音と、マイクを通して聴く音との違いを感じながら鑑賞することも、自分自身の録画の聴き方や、客観的な学びに繋がったように思います。

コロナの影響で様々な制約がある中、生徒たちがやりがいや目標を持ち続け、ピアノを学んでこられたのは、ピティナのスタッフの皆様が、様々な工夫を発信してくださっているおかげです。表彰状もワード編集が可能で使いやすく、コンペ後に急遽決まったコンサートでしたので、素材集のおかげでイラスト入りのプログラムも速攻で作ることができ、とても助かりました。

コロナ禍に生まれた公式キャラクターぴてぃにゃんは、生徒のみならず指導者である私にとっても癒しの存在で、ぴてぃにゃんの呟きをTwitterで見かけると、ついつい「いいね♡」を押して楽しんでおりますし、生徒とのやり取りでも、ぴてぃにゃんの公式LINEスタンプは今では欠かせないものになっており、生徒との距離を縮める一役を担ってくれています。この夏はぴてぃにゃんに「頑張ったにゃ」と言って貰えたような妄想とともに、無事終了となりました。ありがとうございました。

ぴてぃにゃんグッズもコミュニケーションの助けに
生徒とのやり取りにも、ぴてぃにゃんのLINEスタンプが活躍
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