ピティナ会員・会友が所有する音楽サロンをご紹介します。サロン設立のきっかけ、特徴やこだわりなどのインタビューも掲載しております。
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コンサートサロン・レゾナンス | 千葉県市川市 | 根津栄子先生 | 詳細 |
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ル・ジャルダン・ドゥ・ラ・ムジーク | 千葉県市川市 | 加藤智子先生 | 詳細 |
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C'est si bon 響堂ホール | 東京都世田谷区 | 添田みつえ先生 | 詳細 |
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サローネリリコ馬車道 | 神奈川県横浜市 | 藤野英人様・藤野麻裕美様(共同オーナー) |
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畳のサロン「夢慈歌」 | 山梨県山梨市 | 小林菊子先生 | |
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ピアノホールF | 愛知県高浜市 | 深谷直仁先生 |
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コンサバトリー「シェモザー」 | 奈良県葛城市 | 岡田一美先生 | |
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アトリヱ・松田 | 京都府京都市 | 松田紗依先生 | |
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フェリーチェホール | 大阪府池田市 | 中西利果子先生 |
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プルニエサロン | 岡山県岡山市 | 内藤みゆき様 |

もともとレッスン室とは別に、夜でも弾ける防音室を自宅の離れに作っていました。音は外に漏れないのですが、響きが少なく練習していてもつまらなく感じたので、もっと響きのよいお部屋を作ろうと思ったのがきっかけです。
「レゾナンス(共鳴、響き)」という名前が表すように、響きがあり、観客と演奏者とが感動を分かち合える空間を作るため、天井を5.2mと高くしています。コンクールや発表会、リサイタルの前に勉強会や練習にホールを使うことによって広い会場の響きを感じることができます。
またプロジェクタと大きなスクリーンがあり、講座でもコンサートでも手元を映したり、足元のカメラと分割投影することも可能で、どこに座っていても見えるようになっています。
これまでの10年間で、コンサート20回、セミナー33回、勉強会56回と合計109回のイベントを開催してきました。特にピアノとスクリーンを使った勉強会の開催が多いことが特徴です。
40年間勉強会を続けていますが、毎回会場探しと確保が大変でした。自宅にサロンを設けたことで頻繁に開くことができるようになり、楽になりました。貸会場のような制約もないので、講座のあとは30分ほどはお茶を飲んだりお話をしたりして交流ができています。ミニキッチンもついているので、クリスマスパーティでケーキを食べたり、色々なことが楽に自由にできるようになりました。
ピアノのための湿度温度管理を常にしなければならないこと、イベントごとに準備片付け、掃除が大変なことです。
「100年位前、大広間において仲間と一緒に演奏した、その時の一室をちょっとのぞいてみたい!」という想いで、自宅にサロンを作りました。
何よりもまず音響のことを考えました。施工段階でピアノを搬入し、ヴァイオリンとチェロの奏者に試演してもらい、それぞれの楽器の音の響きのためには壁や床の材質は何がいいか、天井はどこを一番高くするかなどを調整し、1年かけて作りました。
特にイギリスの建物やアンティークが好きになり、サロンも洋館のような雰囲気を再現し、内装も全てイギリスとイタリアのアンティークで揃えています。客席はひな壇状になっています。
自主企画の室内楽のコンサートとリハーサル、あわせなどをメインに行っています。コンクール前には、レッスン室と違う環境に切り替えて弾くためにも活用しています。サロンとレッスン室に通じる玄関を自宅と別に作っているので、ステップでは2階ホールを会場、1階のレッスン室を控室として使っています。コンサートのチラシを掲示しておくと近所の方もいらしてくださります。
室内楽のあわせも、生徒のコンクール前の練習も、やりたいと思った時にホールをわざわざ借りなくてもすぐにできる環境があることは本当によかったと思っています。
24時間冷房で、温度湿度を管理しなければならないために、電気代やメンテナンス費用が非常にかかることです。
- 2016年
- 45〜60名
- べーゼンドルファーmodel214/スタインウェイA型
- 自主企画・貸し出し
- コンサート、リハーサル、練習、公開レッスン、セミナー、録音、ステップ
- 月5~10回程度(レッスン以外)
2011年に福島県浪江町で被災し、実家のあった東京都世田谷区へ避難してきました。東京と浪江の大きな違いは、ホール代がとても高く、安いホールは抽選なので、演奏したい人がいっぱいいるのに、弾ける場を探すのが大変なことだと感じました。とにかく、教え子たちが演奏する場を作ってあげたいというのが、一番の願いでした。
ヨーロッパの街並みにあるような総レンガ造りの外観と、ヨーロッパ調の家具やステンドグラスなどインテリアにもこだわりました。子ども向けの発表会ではステージ上部に青い空と雲が明るく拡がり、大人向けのコンサートではスポットを絞るなど様々な雰囲気を演出できるようにもしました。東京のホールは殺風景なビルにあることも多いので、雰囲気よくコンサートができる場所を心掛けました。
ベーゼンドルファーとスタインウェイA型の2台を常設しているので、弾き比べや2台ピアノの組み合わせなども試していただけます。
通常は息子の添田哲平先生のレッスンをここで行っています。そのほか、教え子のピアニストたちのコンサート、国内外から講師を招いてのセミナーや公開レッスン、そしてステップや提携コンクールの「雪だるまピアノ検定」も定期的に開催しています。
自前のサロンホールを持って、本当によかったと思っています。音響も非常によいので、生徒たちがよい音環境で弾くための場所に困りません。また、ホールを通じて教え子たちともつながっていられて、そこからまた縁が拡がることも嬉しいことです。
貸し出しも行っているので、下見や予約受けなどの対応をしています。
インタビューは順次公開予定!




















