ピティナ調査・研究

ピティナ、ヤマハとの研究協力体制を構築—演奏データを活用した音楽教育研究—

◆研究協力体制の構築
ピティナ、ヤマハとの研究協力体制を構築
—演奏データを活用した新しい音楽教育研究の展開へ—

一般社団法人全日本ピアノ指導者協会(ピティナ)は、このたびヤマハ株式会社との研究協力体制を構築しました。ピティナ本部事務局内「東音ホール」にヤマハ・ピアノS6X Disklavierを導入し、レッスンや練習過程における演奏データの記録・分析を通じて、ピアノ教育の新たな可能性を探求してまいります。

関連リンク: ヤマハ株式会社プレスリリース「ヤマハ、一般社団法人全日本ピアノ指導者協会と演奏データを活用した共同研究の実施について合意」

研究協力の背景
教育現場からの課題意識
  • 生徒がどのように曲を仕上げていくのか、その過程を可視化したい
  • 効果的な練習方法やレッスンのあり方を、データに基づいて検証したい
  • スポーツ科学が大きく発展する一方、演奏科学の研究は発展途上にあり、より一層の研究促進が求められている
ピティナの研究リソース

ピティナは長年にわたる事業を通じて、音楽教育に関する豊富なデータと知見を蓄積してきました。

  • ピティナ・ピアノコンペティション: 国内最大規模のピアノコンクール
  • ステップ: 年間約4万人が参加する継続的学習プログラム
  • 指導者ネットワーク: 全国約18,000名の会員による教育実践の蓄積

これらの教育リソースと、ヤマハの先進的な演奏データ取得・分析技術を組み合わせることで、音楽教育における新しい知見の創出を目指します。

今後の研究テーマ(例)
  • レッスン前後での演奏の変化の可視化
  • 練習過程における習熟度の定量的評価
  • マスタークラスにおける指導効果の分析
  • 演奏家が曲を仕上げていく過程の記録と分析

※研究内容は、ヤマハ研究開発統括部との協議を通じて具体化してまいります。

東音ホールのピアノ構成

日本を代表する2大メーカーのピアノが並ぶサロンへ

東音ホール
(メインサロン)
ヤマハS6X Disklavier(新規導入)
シゲルカワイ SK-6(継続使用)
竹の間
(練習室兼楽屋)
ヤマハC7E(継続使用)

演奏会や録音のニーズに応じて、それぞれの特性を持つピアノをお選びいただけます。

※Disklavier機能のon/offは可能です。通常のグランドピアノとしてもお使いいただけます。

会員の皆様へ

この度の研究協力体制の構築を通じて、演奏研究の基盤整備を行い、音楽文化と教育のさらなる発展を目指してまいります。得られた知見は、会員の皆様の指導・演奏活動へのサポートとして還元してまいります。

こうした新しい価値創造に向けて、ご理解とご協力をお願い申し上げます。

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