公開録音コンサート2025直近公演&企画案募集
ピティナ・ピアノ曲事典の音源充実のため継続してきた公開録音コンサートは、2024年度に通算300回を超えました。これも皆様のご支援あってのことと、心より感謝申し上げます。
このシリーズの主な会場は東京・巣鴨の東音ホール(定員数約60)で、演奏者の間近で活きた音楽を楽しんでいただけます。
本記事では直近の公演をご紹介するとともに、ピアノ音楽を愛する皆様からの企画案も頂きつつ、新たな企画を練ってまいります。
企画募集
公開録音コンサートでは、ピアノ曲事典の音源充実に貢献できる企画・出演のご提案を随時受け付けています。自薦・他薦問わずご意見をお寄せくださいませ。
企画例
第三世界のピアノ音楽
東南アジアや中東、アフリカなど、クラシック音楽のイメージが薄い地域の作品を紹介する企画。国の大使館との協働で文化交流の側面も持たせつつ、ピアノ曲事典の地理的多様性を拡充します。

ピアノ・アダージョ
緩徐楽章や繊細な表現に焦点を当てた企画。ソナタの第2楽章や微細な音色表現を要する作品を集め、「ガンガン弾かない演奏」を通じて、聴衆に新たな聴取体験を提供します。

作曲家の最後のピアノ曲
各作曲家が晩年に書いたピアノ作品をプログラムに。バロックから現代まで多様な時代を横断することで変化に富んだ構成となり、各作曲家の創作の集大成を辿る音楽史的視点も提供します。

新たなトピック
公益財団法人 ローム ミュージック ファンデーション助成事業
公開録音コンサートシリーズでは、日本人作曲家の作品を積極的に紹介する公演に対して、公益財団法人 ローム ミュージック ファンデーションの助成を受けています。これにより日本の音楽文化の普及と発展に貢献するとともに、チケット価格の抑制や演奏者への適切な報酬の確保が可能となっています。2025年度も引き続き同財団のご支援をいただく予定です。
ふるさと納税返礼品への取り組み
公開録音コンサートの主会場である東音ホールは豊島区内に位置しており、2025年度より、豊島区のふるさと納税返礼品として公開録音コンサートのチケットをご利用いただける予定です。2025年3月時点ではまだ制度設計中ですが、新年度(2025年4月)からの実施に向けて準備を進めています。
2025年前半 決定公演情報

- 益田正洋(ギター)、杉浦菜々子(ピアノ)
- 一般 3,500円
- 東音ホール

- 片山柊(ピアノ)
- 一般 3,500円(全自由席)
- 東音ホール

- 杉浦菜々子(ピアノ)、深尾由美子(連弾賛助出演)
- 一般 3,500円 学生1,000円(全自由席)
- 東音ホール
- 櫻井 愛子(Sop.)、小林 音葉(Ms.)、寺西一真(Br.)、入川 舜(Pf.)、渋田 麻里(Pf.)、松元 博志(Pf.)、上杉 公志(作曲)、面川 倫一(作曲)、佐藤 深雪(作曲)
- 東音ホール

- 岩佐 椋太(ピアノ)、高木 直樹(ピアノ)
- 一般 3,000円 学生 2,500円(全自由席)
- 東音ホール

- 杉浦 菜々子(Pf.)、井上 淑子(Vn. 共演)
- 一般 3,500円(全自由席)
- 東音ホール

- 北村明日人(ピアノ)
- 一般 3,000円、学生1,500円(全自由席)
- 東音ホール
- 雨谷善之(Ten.)、片桐小梅(Pf.)
- 一般 3,000円 学生 2,000円(全自由席)
- 東音ホール
- 3月13日現在、上記以外にも複数の公演を企画中です。ピティナ音楽研究所 協力研究員の菅沼起一氏(リコーダー奏者・音楽学者)による公演も予定しております。最新情報は公開録音コンサート一覧をご確認ください。
過去の公演記録
これまでの公開録音コンサート※脚注1の様子や収録された演奏は、ピティナ・ピアノ曲事典でご覧いただけます。300回を超える公演の成果(=録音・録画)が、ピアノ音楽文化の資産となっています。
公開録音コンサート年度別実績(2010年-2024年)
統計サマリー(2010年-2024年)
- 最多公演数: 39公演 (2015年)
- 最高入場料: 311.2万円 (2015年)
- 最多公開音源数: 332曲 (2015年)
- 2015年が公演数・収入・音源数とも最高値
- 2020年はコロナ禍で公演数・収入が大幅減少
- 2023年以降は回復基調で音源数が増加
- 2024年11月に記念すべき第300回を達成
- 公開録音コンサートは、ピティナ・ピアノ曲事典の音源充実のため、2010年に始まりました。
- 公演内容は予告なく変更になる場合があります。最新情報は公開録音コンサートの窓口ページでご確認ください。