ピティナ調査・研究

ピアニストの仕事 調律師の仕事 …調律師の方々とのパートナーシップ

調律師とのパートナーシップ

ピティナ「調律会員」の発足は2017年。現在、ピティナには約60名の調律会員が所属しており、調律師紹介サービスを継続中です(※年度ごと実績参照)。

アンケートのお願い

ピティナでは現在、調律師さんとのパートナーシップを見直し、協力関係を益々充実させる施策を練っています。楽器製造をとりまく環境や昨今の物価高騰により、ピアノ価格の上昇が著しいなか「良いピアノとは何か」を見極め「その楽器はどのように手に入れられるのか」を探求することは、ピアノのかかわる方にとって重大な課題であるはずです。調律師はその課題に取り組むための重要なパートナーです。ピティナではより良いパートナーシップ構築を目指して、アンケートを実施中です。ピアノの調律、調整に関する様々なエピソードをお寄せください。


「ピアノ」を学びなおす
イベント紹介
ピアノのしくみ タッチ編

ピアノの複雑な機構は通常、目に見えない部分にしまわれています。調律師の方であればピアノの構造はよくご存じですが、弾き手の中には自分の楽器の仕組みをよく知らないという方も多いと思います。
「ピアノのしくみ タッチ編」はピティナ・セミナーの一環で、鶴田圭寿さん(ピティナ調律会員)を講師として、先月(2025年1月)実施されたイベントです。受講者の方々は、一人一台に割り当てられたグランドピアノのアクションモデルを使って、ピアノの音が鳴る仕組みを知るとともに、その構造が「タッチ」に及ぼす影響を詳細に見ることができました。仕組みを知ることで「アクションの異常」がある場合に気づくことができますし「良し悪し」の理由を考えることもできます。


より良いコミュニケーションをめざして
2025年4月23日実施予定
調律師×ピアニスト徹底対談
vol.6 ピアニストの仕事 調律師の仕事

日本ピアノ調律師協会関東支部との共催企画は今年で6回目です。

過去には「音色」「タッチ」「ペダル」といったテーマを設定して対談を重ねてきた当シリーズですが、今回は「コミュニケーションそのもの」に焦点をあてます。技術者である調律師と、表現者であるピアニストの言葉使いは時に大きく異なります。よりよくお互いの意図を伝え合うために、どのような工夫ができるでしょうか?

第一部(10:30-12:00)ではレッスン室や練習室などの自宅環境、第二部(13:00-15:00)ではコンサートホール等の演奏現場を想定して、対話や作業工程をシミュレーションしつつ、「より良いピアノ」実現への道を探ります。

日時 2025年4月23日(水) 
開場 10:15 第一部 10:30~12:00 第二部 13:00~15:00
会場 としま区民センター 8階 多目的ホールアクセス
講師
高木 早苗 氏(ピアニスト)
都立芸術高校音楽科を経て、東京藝 術大学卒業、ミュンヘン音楽大学大 学院マイスタークラス修了。現在、 都立総合芸術高校音楽科講師。全日 本学生音楽コンクール、ピティナピ アノコンペティションG級等入賞、 霧島国際音楽祭奨励賞。ドイツ留学 中、ミュンヘン・ピアノハウスラン グ主催のソロリサイタルをはじめ、 室内楽やドイツ歌曲伴奏など各地の コンサートに出演し研鑽を積む。日本へ帰国後、ʼ02ʼ07年、1人の 作曲家の人生と曲で綴る「カフェクラシック」を中心にトークコン サートを全国で公演。ʼ03、ʼ08、ʼ10、ʼ12、ʼ14、ʼ16、ʼ18、'21、 '23年ソロリサイタル開催。ʼ15、ʼ17年「新しい耳音楽祭」に出演し、 近現代作品を中心としたリサイタルを行う。その他、新曲初演、室内 楽、録音、オケ中伴盤等の演奏活動、また、ピティナピアノコンペティ ション、日本クラシック音楽コンクール、ヤングアーチストピアノコ ンクール、日本バッハコンクール等の審査員を務めるなど、後進の指 導に力を注いでいる。
武内順一 氏(調律師)
1948年(S23年)山形県出身。 高校卒業後、浜松市の富士楽器製 造株式会社を経てNHK交響楽団専 属コンサートチューナーだった故 齋藤義孝氏に師事。 1979年(S54年)株式会社松尾楽 器商会に入社。スタインウェイ& サンズ社のニューヨーク本社、ロ ンドン支店、ドイツ・ハンブルグ 工場等にて技術及び営業研修。 ミェチスラフ・ホルショフスキー、クラウディオ・アラウ、ルドルフ・ フィルクスニー、レギナ・スメンジャンカなど、内外ピアニストのコ ンサート調律を多数手がけてきた。 2016年よりフリーランスピアノ調律技術者。 (一社)日本ピアノ調律師協会会員。これまで全国文化施設のピアノに 対する基礎知識及び保全管理等の啓蒙のためのレクチャーやセミ ナー、研修会の講師として全国公立文化施設協議会や全国ホール協会 等より、またピアノ技術者の技術向上研修会の技術講師として(一社) 日本ピアノ調律師協会、技術者組織、楽器店等、他に数多く招かれて いる。
料金 会員 3,000円 一般 5,000円
調査・研究へのご支援