ソロ・デュオ部門 入賞者記念コンサートを聞いてみよう~ロシア音楽編~
~ロシア音楽編~
3月20日に、ソロ・デュオ部門 入賞者記念コンサートが行われます。前回のコンペティション入賞者の演奏を、一日でまるごと聞くことが出来ます。インタビューも公開中!
入賞者記念コンサート 特設サイト今回は演奏曲目の中から「ロシア音楽」5曲を紹介します。
コンサートはライブ配信も予定しています。こちらもお楽しみに!
「楽興の時」は、初期のラフマニノフの最後を飾る充実した作品です。奇数番目には抒情的な曲が、偶数番目には対照的に動きの速い活発的な作品が組み込まれています。悲歌的な雰囲気を展開する作品や明るく歌謡的な作品が含まれる前者と、連続する速いパッセージが繰り出されたラフマニノフらしい後者における楽曲のコントラストがとても楽しい曲集です。
スクリャービンはロマン派から近代にかけて活躍した作曲家です。ショパンやワーグナー、リストなどの作曲家をはじめ、神智学や宇宙論など、彼の作品は多くのものから影響を受けています。この作品においても、リストの曲を彷彿とさせるような超絶技巧的な動きが多く見られ、豊かな響きが印象的な躍動感のあるものとなっています。
プロコフィエフは9つのピアノソナタを残していますが、そのうちの3曲(第6番〜第8番)が「戦争ソナタ」と呼ばれています。これら呼称は第二次世界大戦中に作曲された経緯が由来です。第4楽章は急速な16分音符による主題が特徴的で、クライマックスに向けて激情や興奮が増していきます。
バレエ『くるみ割り人形』の編曲作品は数多く存在しますが、その中でもミハイル・プレトニョフの編曲は、超絶技巧的で高い演奏技術が要求されます。ピアノの鍵盤が端から端まで余すことなく使用され、連符やアルペジオが随所に織り込まれることによって、華麗な作品に仕上げられています。
「東洋風幻想曲」と日本語訳されるこの曲は、ロシア国民楽派「五人組」の一員とされるバラキレフがカフカス地方へ旅行に行った後に着想を得て書かれた作品です。超絶技巧的で、独奏ピアノ作品の中で最も演奏の難易度が高いものの一つに位置づけられます。速いテンポの中で多様に変化する曲想や調、強弱の弾き分けが観客を魅了し、バラキレフの代名詞とされるほど親しまれています。
- 参考:Oxford music online