大切なあの人に贈りたいピアノ曲7選
2月は節分やバレンタインデーなど、楽しいイベントが盛りだくさんですね!
本日、ピティナのレーベル『PTNA Recordings』よりデジタルアルバム「愛」が発売されました!!「愛」をテーマにしたピアノ曲からさまざまな恋愛のシチュエーションに合う曲まで、幅広く収録されています。今回は、アルバムより7曲を選んで紹介します。
ぜひ大切な人と一緒に聴いてみてはいかがでしょうか♪
「ジュ・トゥ・ヴー」は1900年頃に書かれたサティのシャンソンの1つで、日本語では「あなたが欲しい」などと訳されます。音楽は一貫したワルツのリズムの上で、簡明なメロディが優美に歌われます。一方、歌詞は「あなたが欲しい」というタイトルが示すとおり、情熱的な内容になっています。
「愛の夢」には「3つの夜想曲」という副題が付けられています。この曲集はもともと歌曲として作曲したものをリスト自身がピアノ独奏用に編曲した作品と言われています。第3番はドイツ・ロマン派の詩人である、フライリヒラートの有名な抒情詩「愛し得る限り愛せ」に曲付けしたもので、朗々とした旋律が特徴的です。
この作品は、ワーグナー作曲の楽劇「トリスタンとイゾルデ」の最終場面「第3幕の終結部」のアリアに基づいてリストが編曲したものです。曲のクライマックスでは、リストは三段譜を使用し、オーケストラの豊かな響きを見事にピアノで再現しています。
官能的で美しい間奏曲です。曲の冒頭は、やさしさに包まれるような音楽で始まります。しかし短調に転調すると、なにか強く思いを込めているような重厚感ある曲想へと変わっていきます。中間部には上声部と中声部に挟まれたカノンがあり、軽快で美しい時間が流れています。
バダジェフスカはポーランドの首都ワルシャワ出身の女流ピアニストです。「乙女の祈り」は変奏曲で書かれ、曲の雰囲気はとても感傷的です。下行音を中心とした力強い前奏から始まり、続く変奏部分ではロマンティックなメロディが際立っています。
原題は「3つのヴァイオリンと通奏低音のためのカノンとジーグ」です。「カノン」はもともと四重奏編成のために書かれ、軽快な「ジーグ」と一対をなしています。緩やかなメロディを各音域で次々に追いかけることでカノンが始まり、寄せては返す波のような効果を作り出しています。
ショパンの「ノクターン」といえばこの曲!という方も多いのではないでしょうか。センチメンタルなメロディが魅力的な作品です。一曲を通して、甘美な旋律が装飾されて繰り返され、全体はロンド風に構成されています。浅田真央さんがソチ五輪のショートプログラムで使用したことでも話題になりました。
- 近藤由貴/サティ:ジュ・トゥ・ヴー(あなたが欲しい)
- ミハイル・カンディンスキー/リスト:愛の夢 S541/R211 - 第3番 夜想曲 変イ長調
- 尾城杏奈/エルガー:愛の挨拶 Op. 12
- 尾城杏奈/スーク:6つのピアノ小品 Op. 7 - 第1曲 愛の歌
- 谷昂登/クライスラー:愛の悲しみ(S. ラフマニノフによるピアノ編)
- 泊真美子/リスト:ワーグナー - 楽劇「トリスタンとイゾルデ」から「イゾルデの愛の死」 S447/R280
- 林川崇/リスト:ショパン - 6つのポーランドの歌 S480/R145 - 第5曲 私のいとしい人
- 萬谷衣里/ブラームス:6つのピアノ小品 Op. 118 - 第2曲 間奏曲 イ長調
- 菊地裕介/ベートーヴェン:パイジェッロの歌劇「水車屋の娘」のアリア「田舎者の恋は何と美しく」による9つの変奏曲 イ長調 WoO 69
- 友清祐子/T. バダジェフスカ : 乙女の祈り Op. 4
- 萬谷衣里/ベートーヴェン:バガテル イ短調 「エリーゼのために」 WoO 59
- 樋口あゆ子/パッヘルベル : カノンとジーグ ニ長調 - カノン(ピアノ編)
- 三浦実/ショパン : 夜想曲第2番 変ホ長調 Op. 9, No. 2
【PTNA Recordings(ピティナ・レコーディングス)】一般社団法人 全日本ピアノ指導者協会(ピティナ)が主催・運営するピアノ・コンクールのライブ演奏や、ピアノ曲事典プロジェクト等で収録された音源などを中心に配信いたします。
より多くの方々に演奏を聴いていただき、アーティストとしてここから大きく巣立って欲しい、という想いから立ち上げたレーベルです。
また、ピアノ教育や音楽教育にかかわる曲についても積極的に紹介してまいります。
全世界の様々な音楽配信サービスで、幅広い楽曲と演奏をお楽しみください。