クリスマスに聞きたいピアノ曲7選【2021年ver.】
もう12月、いややっと12月…
今年はみなさまにとってはどのような1年だったでしょうか。
最近は年末の前にクリスマス!ということで、街のあちこちでクリスマスツリーやイルミネーションを見かけるようになりました。今回は、そんなクリスマスの雰囲気にぴったりの曲を集めました!
ぜひいろんな曲に触れて、自分のお気に入りの1曲を見つけてみてはいかがでしょうか♪
「マズルカ」はポロネーズとともに、ポーランドにおいて最も郷土色が濃い舞曲です。ショパンは全54曲のマズルカを残していますが、中でも第35番は規模の大きい作品の一つです。次々に転調しながら新たな楽想が加わることによって、感傷的な雰囲気を醸し出しています。
今年開催されたショパン国際ピアノコンクールでは、小林愛実さんが演奏して話題となったショパンの「24のプレリュード」。第17番は牧歌的なメロディーが印象的で、甘美な響きがとても心地よい作品です。
同じく「24のプレリュード」より第24番。この曲はロシア軍により、ワルシャワが陥落した知らせを聞いたショパンが、ポーランド国民の悲しみや憤慨を表現した作品だと言われています。そのため「革命のエチュード」のような、熱情的な音楽になっています。
ABAの3部形式で書かれています。A部分では3連符が流れ落ちるように下行した後に半音階的に上行して、メロディーラインを大きな弧で描きます。一方のB部分は舞曲風の音楽が転調を繰り返しながら発展していきます。2つの性格の異なる部分のコントラストがとても美しい作品です。
「四季」は「12の性格的小品」という副題のついたピアノ曲集で、チャイコフスキーは月々の特色に合ったロシアの詩を選び、1年の12か月のそれぞれの性格を音で描いています。「クリスマス」は12月、ワルツのリズムで書かれています。まるでクリスマスの夜に、優雅に踊る人々の情景が浮かび上がってくるようです。
メンデルスゾーンの最も知られているピアノ曲の一つで、メンデルスゾーンが15歳の時に作曲されました。和音的な導入部分ののちに、明るくてのどかなメロディが登場します。そしてロンド部分に入ると、「軽快」な部分や「無言歌」らしい部分、「即興」的なエッセンスの詰まった部分が次々に登場し、作品を彩っていきます。
最後はクリスマス・キャロルを紹介します。この曲は、日本でもポピュラーなクリスマス・キャロル「もろびとこぞりて」をプブリッヒがピアノ独奏用に編曲したものです。ぜひ歌詞を思い浮かべながら聞いてみてください。
♪諸人(もろびと)こぞりて 迎えまつれ
久しく待ちにし 主は来ませり
主は来ませり 主は、主は来ませり