【特別企画】討論会:音楽は不要不急なのか
新型コロナの影響は長期化し、完全収束の見通しはたってません。「不要不急」という言葉は特にコロナ発生当初、自治体首長等によって頻発されました。現在ではこの言葉の濫用を批判する論調も見られますが、少なからず音楽家を傷つける言葉でした(※ページ末尾の参考資料もご参照ください)。
この鼎談では音楽・芸術に携わる方々が、その存在価値を再確認するとともに、専門外の方々に向けて、その価値観を説明する方法について考えることを目指します。
音楽従事者であれば、少なくとも音楽が「不要」であると考える人はいないはず。
「常に後回し」にされないため、人生や社会における「必要性」を、音楽家が表明するための知識や適切な言葉、そして心構えを共有することが、今後の皆様の活動、そして音楽の未来にとって大いに役立つと考えています。
2021年11月12日(金)
15:00~17:00 (予定)
15:00~17:00 (予定)
東音ホール (東京・巣鴨/アクセス)
入場料/視聴料
ピティナ会員 | 一般 | |
---|---|---|
会場(限定25名) | 5,000円 | 6,000円 |
オンライン・ライブ(※) | 1,000円 | 1,200円 |
- 11月17日(水)17時までのアーカイブ視聴つき
内容
前半は出演の皆様による講演。その後1時間程度の対話パート。可能であれば20~30分程度の質疑応答の時間も設ける予定です。
ご出演
パネリスト
茂木健一郎(脳科学者)
脳科学の見地から、音楽の「必要性」についてお考えのことをご紹介いただきます。
1962年、東京生まれ。脳科学者。ソニーコンピュータサイエンス研究所シニアリサーチャー、慶應義塾大学特別研究教授。東京大学理学部、法学部卒業後、 東京大学大学院理学系研究科物理学専攻課程修了。理学博士。理化学研究所、ケンブリッジ大学を経て現職。専門は脳科学、認知科学。2005年、『脳と仮 想』で、第4回小林秀雄賞を受賞。2009年、『今、ここからすべての場所へ』(筑摩書房)で第12回桑原武夫学芸賞を受賞
パネリスト
岡原慎也(ピアニスト)
演奏家の立場からの現状認識と、音楽家としてお感じの効果などを語っていただきます。
4才よりピアノを始める。東京芸術大学音楽学部付属高校を経て東京芸術大学に入学、在学中より演奏活動を始める。同大学卒業後、ドイツに留学。ベルリン芸術大学、ミュンヘン音楽大学マスタークラスにおいて研鑽を積む。演奏と指導の両面で活躍中。現在、大阪音楽大学大学院音楽研究科長およびピアノ部会主任教授。日本ドイツリート協会会長。
パネリスト
菅野恵理子(音楽ジャーナリスト)
豊富な取材・執筆経験をもとに海外における音楽教育の実例等を紹介していただきます。
音楽ジャーナリストとして海外での豊富な音楽教育取材・国際コンクール演奏評をもとに、音楽で人を育て、社会を繋げることをテーマとして調査研究・執筆・講演などを行っている。著書に『MIT 音楽の授業』(2020年、あさ出版)、『ハーバード大学は「音楽」で人を育てる』『未来の人材は「音楽」で育てる』(2015年、2018年、共にアルテスパブリッシング)、インタビュー集『生徒を伸ばす!ピアノ教材大研究』(ヤマハミュージックメディア)など、オンライン連載に『海外の音楽教育ライブリポート』(ピティナHP)などがある。上智大学外国語学部卒業。在学中に英ランカスター大学へ交換留学し、社会学を学ぶ。全日本ピアノ指導者協会研究会員。
コーディネーター
飯田有抄(クラシック音楽ファシリテーター)
司会進行しつつ、流れに応じた各パネリストへの質問など、イベントのコーディネートを行っていただきます。
1974年生まれ。東京藝術大学音楽学部楽理科卒業、同大学院修士課程修了。Maqcuqrie University(シドニー)通訳翻訳修士課程修了。
2008年よりクラシック音楽ライターおよび音楽関係の翻訳(英語)として活動を開始。
雑誌、書籍、楽譜、CD、コンサートプログラムなどの執筆・翻訳のほか、音楽イベントでの司会やプレトーク、教育イベントやワークショップのファシリテーター、セミナー講師、アドヴァイザーとしての仕事に従事。
イベントではピアノ演奏、トイピアノ演奏も行い、クラシック音楽の普及にまつわる幅広い活動をおこなっている。
参考資料