ピティナYouTubeチャンネル 10万人への軌跡
10月19日、ピティナYouTubeチャンネルの登録者数が10万人となりました。チャンネルの総再生回数も2億回を突破しています。
2006年のチャンネル開設以来、公開した動画は1万3000本以上。クラシック音楽団体系のチャンネルとしては世界的にみても屈指のコンテンツ数を誇ります。
開設からチャンネル登録者数10万人に至るチャンネルの歴史を紐解き、膨大なコンテンツの楽しみ方を紹介します。
いつもご視聴くださるみなさまへの感謝を込めて、視聴者参加型の投票企画も実施します。ぜひご参加ください。
歩み
ピティナYouTubeチャンネルの設立は2006年。YouTubeのサービス開始から1年ほどのことでした。YouTube黎明期から現在に至るまで、ピティナYouTubeチャンネルの軌跡を年表にしました。映像の進化にも注目です。
楽しむ
ピティナのYouTubeチャンネルに公開された動画は1万3000本以上とピアノ曲の音源に関してはYouTubeで世界トップクラス。人気の動画もあれば、知る人ぞ知る、という動画もあります。その楽しみ方をいくつかの切り口で紹介します。
まずは、ピティナYouTubeチャンネルで人気の動画を、通算、年間Best10でご紹介。
みなさんのお気に入り動画はランクインしているでしょうか?
- ショパン/エチュード Op.10-4/演奏:小林 愛実
- 2,435,094
- 2009年11月13日
- 2008入賞者記念 佐野峻司/Beethoven:ソナタ第14番「月光」
- 1,595,615
- 2008年6月19日
- 2007コンペティション特級銀賞 花田えり佳/ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番 第1楽章
- 1,244,998
- 2008年8月7日
- エルガー/愛の挨拶 Op.12
- 992,996
- 2010年3月15日
- PTNA2013コンペ全国決勝/F級 金賞 太田糸音 ショパン: エチュードOp.10-4
- 943,933
- 2013年8月22日
- Stand Alone サラ・ブライトマン×久石 譲
- 876,630
- 2009年11月16日
- 角野 隼斗/ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番 ハ短調 Op.18(PTNA2018特級ファイナル/グランプリ)
- 827,888
- 2018年8月23日
- ベートーヴェン/バガテル「エリーゼのために」,WoO.59/大導寺錬太郎
- 763,795
- 2010年3月1日
- 2008入賞者記念 上總 藍/三善 晃:波のアラベスク
- 695,227
- 2008年6月18日
- ピアノ300年記念 根津理恵子:ショパン / 「革命」
- 634,496
- 2009年10月27日
チャンネル史上最も視聴されているのは、小林愛実さんのショパン:エチュード Op.10-4。2009年11月の公開で総再生回数は240万回以上。そのほか、チャンネル初期にアップされた人気曲・有名曲がランクイン。そのなかで、公開2年にして通算ランキングに名を連ねた角野隼斗さんのラフマニノフが際立ちます。
- 角野 隼斗/ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番 ハ短調 Op.18(PTNA2018特級ファイナル/グランプリ)
- 524,396
- 2018年8月23日
- 黒木 雪音/プロコフィエフ:ピアノ協奏曲 第3番 Op.26 ハ長調(PTNA2019コンペ全国大会特級 銀賞)
- 382,262
- 2019年8月26日
- 角野 隼斗/ラヴェル:水の戯れ(2018PTNA特級セミファイナル)
- 182,155
- 2018年8月19日
- 角野 隼斗/ガーシュウィン:ラプソディ・イン・ブルー (2019)
- 172,216
- 2019年6月3日
- 角野 隼斗/ショパン:スケルツォ第1番 ロ短調 Op.20(2018PTNA特級セミファイナル)
- 155,941
- 2018年8月20日
- ショパン/エチュード イ短調 Op.25-11 「木枯らし」(PTNA2014コンペ全国決勝/G級 銅賞 福田優花)
- 155,807
- 2014年8月25日
- 亀井 聖矢/サン=サーンス:ピアノ協奏曲 第5番(PTNA2019コンペ全国決勝大会 特級グランプリ)
- 152,943
- 2019年8月23日
- エルガー/愛の挨拶 Op.12
- 138,681
- 2010年3月15日
- 【2020 ピティナ・ピアノコンペティション】特級ファイナル
- 120,904
- 2020年8月21日
- バッハ/平均律クラヴィーア曲集 第1巻 第1番 ハ長調
- 112,031
- 2010年3月28日
年間ランキングTop3には特級ファイナルの演奏が並びました。
角野隼斗さん(2018特級グランプリ)は年間ランキングで4本がランクイン。Cateen(かてぃん)チャンネルから特級ファイナルの演奏に辿り着くファンの方も多いようで、ファイナルでのラフマニノフには「かてぃんなの⁉️」という驚きのコメントも。
第2位の黒木雪音さん(2019特級銀賞)のプロコフィエフ:ピアノ協奏曲第3番は、2019年10月4日公開の映画『蜜蜂と遠雷』に同曲が登場したことで、一気に注目を集めました。映画に重ね合わせて演奏を楽しむコメントも見受けられました。
チャンネルの中心となるのはピティナ・ピアノコンペティションの映像。毎年8月下旬、グランプリ発表後まもなく、全国大会入賞者の映像が一挙公開となります。特級グランプリによるファイナルのコンチェルト動画は1年間チャンネルの顔に。また、3月の入賞者記念コンサートの映像も毎年公開されています。
特級と入賞者記念コンサートの映像は、マルチアングルで編集されており、音声・映像ともにハイクオリティの仕上がりになっています。(撮影・編集:ビデオクラシックス)
- 最大12度開くという亀井さんの大きな手を上からのアングルで
- オケとの掛け合いが見える映像分割
「公開録音コンサート」は「ピティナ・ピアノ曲事典」への音源提供を兼ねたコンサート。各回テーマを設定し、コンクールでは演奏されないようなピアノ曲や、室内楽、編曲物など、様々な音楽が演奏されます。
- 2018特級銅賞の古海行子さんの入賞記念公演。前半部はライブ配信、後半部はプレミア公開でお楽しみいただきました。
- クララ・シューマンの生誕200年を記念し、彼女の室内楽作品を特集
- taburina-hirarinaのデュエットで、有名曲のアレンジを次々とお届け。
そのほか、「ピティナ・ピアノ曲事典」の活動にご賛同いただいたピアニストからの提供音源も掲載しております。
ピティナのYouTubeチャンネルは、数多くのピアニストの協力によって成長してきました。 これまで最も多くの音源を提供しているのが赤松林太郎さん。その数400曲を超えます。
音源提供ピアニスト一覧 ブルグミュラー : 25の練習曲(pf.赤松林太郎)ピティナのYouTubeチャンネルは、音楽にまつわる多くの情報を集め結びつける「ピティナ・ピアノ曲事典」の活動の一環です。事典の情報は、読み手が情報同士を有機的に結び付け、意味づけすることで真価を発揮します。
YouTubeでは視聴者それぞれがYouTube上の動画をまとめた「再生リスト」を作成することができます。YouTube上の動画から、お気に入りの曲をまとめたり、コンサートの予習用、ピアノ学習用など、聴き手の目的にあわせて再生リストを作るのも、膨大な音源の楽しみ方の一つ。再生リストは複数のチャンネルの動画を横断して作成することもできます。ピティナの音源と他のチャンネルの音源を聞き比べたり、オリジナルの再生リストを作ってみませんか。
コンサート当日の演奏順で。
長年にわたりコンペを運営・広報し、夏のYouTubeライブでも「特級」の魅力をご紹介した当協会の加藤哲礼 育英・広報室長が思いつくままにまとめた思い出の名演集です。
2018年特級グランプリ角野隼斗さん作成のクラシック演奏集めた再生リスト。ご自身のチャンネルでの演奏のほかに、ピティナのチャンネルからも音源をピックアップして収録いただきました。
YouTubeを「いま」、どう活用するかに焦点を当てた連載です。統計の見方、視聴回数を上げるための考え方など、すでにYouTubeで活動している人、これから始めてみようと考えている人、いずれにも参考になる内容となっています。(執筆:クリーク・アンド・リバー社)
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