#デュオっていいよね ~連弾インタビュー&エピソード~ 映画『デュオ 1/2のピアニスト』×ピティナ

2025年2月28日(金) 全国ロードショー!!
アカデミー賞作品賞含む主要3部門受賞『コーダ あいのうた』プロデューサーが贈る感動の実話―難病により夢を奪われた、双子の天才ピアニストの苦難と葛藤と成功の物語。
いよいよ開幕するピティナ・ピアノコンペティション「デュオ部門」ともタイアップ。
ピティナ・ピアノコンペティションデュオ部門での入賞歴もある坂本彩さん&リサさんのインタビュー、また連弾にまつわるエピソードをお届けいたします。

2021年、最難関として知られるARDミュンヘン国際音楽コンクールピアノデュオ部門において、日本人デュオとして初の第3位入賞・併せて聴衆賞・特別賞を受賞。
第32回ピティナ・ピアノコンペティションジュニア2台の部優秀賞(第1位)及び洗足学園前田賞受賞。
第20回国際ピアノデュオコンクール(日本)第2位及びスタインウェイ賞受賞。
第7回国際ピアノデュオコンペティション(ポーランド)にて第1位及びパデレフスキ賞受賞。副賞として、2019年3月ポーランド・グダニスクにてリサイタルを行う。
第21回シューベルト国際ピアノデュオコンクール(チェコ)にて第1位を受賞するなど、数々のコンクールにおいて優勝・入賞を重ねる。
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デュオを始めたきっかけは?
今思えば一つ屋根の下で2人で練習をしていれば、一緒にアンサンブルをしたくなるのは自然なことだったと思います。
当時私たちが習っていた恩師も、積極的に連弾やアンサンブルに取り組ませてくださり、"誰かと演奏することの楽しさ"を私たちにたくさん教えてくださいました。シンプルな作品でもアンサンブルの楽しさや奥深さを、丁寧に、熱心に教えてくださいました。それ以来、それぞれがソロの勉強をしながらもずっと、姉妹でのデュオを続けてきました。
まもなく今年もコンペティションとが開幕!
2人で出場したピティナのコンペティションでの思い出をおしえてください
私たちにとって今でも忘れられない思い出は、たくさん練習して臨んだピティナの「デュオ初級A」部門の予選での出来事です。リサが出だしの音を2度低く弾き始めてしまい、二人ともびっくりして演奏が止まってしまったんです。その瞬間彩が小さな声で放った「バカリサ!」という言葉が大きなホールに吸い込まれました…。
その時初めて、二人で演奏することの責任や、難しさにも気付くことが出来たように思います。
演奏したのは「世界を歩くバイおじさん」という作品で、ほろ苦くも思い出深い一曲です。
デュオ部門もソロ部門も、幼稚園の頃から様々な級に挑戦してきたので、私たちの学生時代は少なくとも一方は必ずピティナに参加し、ピティナと共に夏を終えていました。小さい頃にピティナで顔見知りとなり、大学や留学先で再会して仲が深まった友人もたくさんいるので、ピティナを通じた出会いは大きな宝物です。
2人で音楽を奏でる、デュオの魅力とは
私たちは見た目や雰囲気は似ているとよく言われますが、好きなものや色々なことに対しての考え方、こだわる部分など、実は結構違うところが多いんです。
でも、二人分の個性やアイディアが上手く掛け合わされば、一人で演奏するよりも音楽の幅や表現の可能性が何倍にも広がる。短所は補い合えるし、誰かと一緒に演奏すれば不安も半分になる。どちらかが仕掛けてそれに乗っかったり、二人で一つの絵を描くように色付けをしたりと、音で二人だけの心の会話ができるのは、デュオならではの楽しみだと思います。
また、ピアノデュオは一粒一粒の繊細な音色から、オーケストラのような壮大で重厚な響きまで、幅広く奏でることができることも魅力のひとつではないでしょうか。
ピアノという楽器は一人で弾いたり練習することのほうが圧倒的に多いと思いますが、ピアノデュオを経験できると、誰かを思いやる気持ちや責任感、コミュニケーション能力、アンサンブルをするための耳や感覚も養われます。
また、ピアノは1台でもオーケストラのような音を出すことが出来る楽器の王様と呼ばれていますが、デュオは贅沢にもそのピアノを2台も使うこともあり、一粒一粒の繊細な音色から、壮大で重厚な響きまで、幅広く奏でることができることも魅力のひとつではないでしょうか。
映画『デュオ 1/2のピアニスト』をどんな方に見ていただきたいですか
映画『デュオ 1/2のピアニスト』は、ピアニストにとって絶望的な試練を新たな発想によって乗り越え、自らの手で輝かしい扉を開いていく、奇跡のような実話です。この映画では幼い頃からピアノと向き合ってきた双子のクレールとジャンヌの心情や、周りの人々との関係性、そしてそれらが変化していく様子が細やかに描かれています。観終えた後、私たちは色々な部分に共感しまくりで、二人で何時間もずーっと感想を語り合っていました。
この映画は、ピアノを習っている方やご家族はもちろん、困難や壁にぶつかって悩みんでいる方にぜひ観ていただきたいです。
人生に正解などなく、切り開くのは自分自身。勇気を出せば、想像もしていなかったような明るい未来がきっと訪れる、ということを、プレネ姉妹のストーリーとともに実感していただけると思います。
デュオを頑張っている人、これからやってみようかなという方へ向けてのメッセージ
二人でひとつの音楽を作るには、当然難しいところやもどかしい時間もたくさんあると思いますが、その分二人の息があった時の楽しさや達成感は計り知れません。音と音で心を通わせ、気持ちがひとつになるような感覚を得られるのは、特別で幸せなことだと思います。
家族や先生、友達、カップルなど、組み合わせの違いで演奏の色が無限に変わるところも魅力なので、ぜひ周りにいる方を誘ってピアノデュオに挑戦してみてください。
「ふたりで演奏する」ということの面白さ、ひとつの音楽を共有できる相手がいることの嬉しさ、そして音楽の可能性の大きさを感じていただき、ピアノデュオの沼にどんどんハマってください!
- ストリートピアノでデュオ弾くと珍しいから、注目される♪(なるる)
- 僕が小6、兄は中2の時に、同時にピアノを始めました。兄が中学生になってからは、部活等で、家族一緒に過ごす時間が少なくなりましたが、ピアノ連弾から習い始めたことで、兄との合わせ練習やステップ、コンクールに出たり、母のサポートもあって、親子の時間を共有する時間が増えたことが、とても嬉しかったです。何よりピアノ歴1年でピティナコンペティション連弾中級Aにチャレンジするとは想像もしていなかったので、とても思い出深いです。デュオを組むことで、一緒に達成感を味わったり、時には悔しさを分かち合ったりしながら、『兄と挑む』ことが、とても楽しいです。いまは兄が高校、僕は中学生になりましたが、今後も自分たちのペースでこれからも兄との時間を大切にデュオを楽しんでいきたいです。(平塚 大喜・真慈)
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今年度 ソロだけではなく初めてデュオにも挑戦しました!(そうしたことで、相棒に刺激をもらい、初のソロ全国へ行けました きっとそれが勝因!)
とっても賢くて(勉強できすぎるし、譜読み早すぎ)面白くて(困った時は…猫になっちゃう)、そして優しい(レッスン室ではかならず扉をあけてくれるレディファースト)な私の素敵な自慢の相棒。
音楽では、わたしにはない、キレと迫力とリズム感ばっちり!きっと誰もがすごいなって感じる実力。テクニックは何学年先をいっているんだろうと思う。それに何より誰よりも、努力を惜しまない。
自分とはまた違ったかっこいい音楽を、奏でられることに憧れています。 これからも刺激をください。 相棒、これからもこんな私をよろしくね!(まりん) - 幼なじみとデュオをしています。遊ぶときはもちろん仲良し。練習中、なかなかあわなくて喧嘩になりそうなときもありますが、お互いを尊重して、ミスしてもせめない関係で楽しくデュオをしています。お互いを思いやる気持ちがとても高まったような気がします。(noapi)
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大好きな妹。まだ小さくて泣いてばかりいる妹。そんな妹が泣き止む曲に出会い、兄弟で連弾したいと先生に提案。発表会で連弾することにしました。毎日ピアノに向かい、お互いの音のバランスを考えながら仕上げていました。いいところを褒め合ったり、時には言い合いになったり、、、そんな様子を知ってか知らぬか、お兄ちゃんたちがその曲を弾くと声を出し始める妹。一緒に歌っているのかな?そんな穏やかな毎日でした。大好きな妹のために声を掛け合って練習し、磨き上げた曲。発表会では納得の演奏ができ、2人とも大満足な様子でした。誰かを想って連弾したこと、大切な人が自分を想って連弾してくれたこと。兄妹にとってかけがえのない思い出になったことでしょう。(えいりん)
- 娘が小学3年から、親子でデュオを続けています。初めは私が意見する事が多かったのですが、中学生からは娘から意見を出てきて衝突したり(笑)私がダブルワークをしていて忙しくて、一般家庭と比べて親子の対話が少なかったので、親子の会話や心で通じ合う事ができるのが、ピアノでデュオの練習をしたり演奏している時が多かったかも…これからも親子でデュオを続けたいと思います。(nico♪)
コンクールで、発表会での、”デュオ”のエピソードを募集いたします。
素敵なエピソードはピティナ公式ページor映画公式ページにてご紹介させていただきます。
皆様からのご投稿をお待ちしております!
エピソード投稿はフォームから または
#デュオっていいよね
のハッシュタグで投稿ください。
3月1日 課題曲公開 /4月1日 申し込み開始!
夢を絶たれた天才ピアニストの双子姉妹が、ある“ひらめき”によって生み出した唯一無二の奇跡の旋律。ピアノへのかけがえのない想いに気づいた時、“1/2のピアニスト”が最上級の“ソリスト”に生まれ変わる―。未だかつて誰も見たことのない、映画史に残るラストシーンが待つ。映画『デュオ 1/2のピアニスト』は2月28日(金)新宿ピカデリー 他 全国ロードショー。

タイトル | 『デュオ 1/2のピアニスト』 (原題:Prodigieuses/英題:Prodigies) |
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公開表記 | 2月28日(金)新宿ピカデリー 他 全国ロードショー |
監督 | フレデリック・ポティエ&ヴァランタン・ポティエ 『216mois』で2014 SXSW 審査員大賞ノミネート(短編部門) |
脚本 | フレデリック・ポティエ、ヴァランタン・ポティエ、サビーヌ・ダバディ |
撮影監督 | ダニー・エルセン『人生は狂詩曲ラプソディ』 |
音楽 | ダン・レヴィ『VESPER/ヴェスパー』 |
コンポーザー | ダン・レヴィ『失くした体』 |
制作 | フィリップ・ルスレ『コーダ あいのうた』『エール!』『ふたりのマエストロ』 |
音響 | マルク・ドワーヌ『エディット・ピアフ~愛の讃歌~』 |
出演 | カミーユ・ラザ、メラニー・ロベール、フランク・デュボスク、イザベル・カレ、エリザ・ダウティほか |
配給 | フラッグ/シンカ |
各種リンク | 映画公式HP 映画公式SNSアカウント X:@duo_pianist0228 Instagram:@duo_pianist0228 #映画デュオ #デュオ2分の1のピアニスト |
コピーライト | © 2024 / JERICO - ONE WORLD FILMS - STUDIOCANAL - FRANCE 3 CINEMA 2024 | フランス | 109 分 | カラー | ビスタ|DCP | 5.1ch | 字幕翻訳 星加久実 |G |