ピティナ調査・研究

第4回 マズルカ第4番(4つのマズルカ Op.6より 第4曲 変ホ短調)

マズルカを味わう
第4回 マズルカ第4番 変ホ短調 Op.6-4

1ページの Presto ma non troppo。演奏時間50秒足らずで駆け抜けるオベレクです。バグパイプの音色に乗って、農民たちがステップを踏みながらすばやく回転したり反転したりする様子を表しているのでしょう。 2、3拍目で交代するアクセントを置きながら、4小節フレーズの最後をスフォルツァンドが引き締めています。1小節単位でめまぐるしく動くゼクエンツでも、ショパンならではの内声の扱いによってハーモニーの色合いが見事に創り出されています。

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おまけ

ショパンがポーランドを離れる前の数年間、ちょうど作品6や7のマズルカと同時期に完成、出版されたピアノとオーケストラのための作品全6曲は、そのすべてがポーランド民族舞曲の要素を持っています。特に、ピアノ協奏曲第2番はマズルカ(クーヤヴィアク風とオベレク風)であることは有名です。音楽にアイデンティティーを示し、生きていくエネルギーにあふれたこれらの作品も是非聴いてみてください。

  • モーツァルト『ドン・ジョヴァンニ』の「お手をどうぞ」による変奏曲 Op.2(1827年)
  • ポーランド民謡による幻想曲 Op.13(1828年)
  • 演奏会用ロンド「クラコヴィアク」 Op.14(1828年)
  • アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ Op.22(1830~34年)
  • ピアノ協奏曲第1番 Op.11(1830年)
  • ピアノ協奏曲第2番 Op.21(1829~30年)
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