ピティナ調査・研究

第162回 遺言

ショパン物語
1.遺言 ショパンは苦痛が和らいだ時に、感謝と別れの言葉を口にし、遺言した。(10月16日に遺言がされたという説もある。)
作品はできるだけ完璧なものを、と考えていたショパンは、未刊の下書きの曲はすべて焼却するようにと頼んだ。そして遺体を解剖し、心臓を取り出し祖国へ持っていって欲しい、葬儀では尊敬するモーツアルトのレクイエムを演奏してくれるようにと、いうことであった。
心臓を取り出すという行為は、めずらしいことではなかったようで、ショパンの父二コラも死んだ時は同じように心臓を取り出している。


林 倫恵子(はやしりえこ) 漫画家・ピアノ指導。ホームページ