第155回 2万5千フラン事件 その2
1.グジマワへ手紙
このジェーン・スターリングとアースキン夫人による「2万5千フラン事件」について、ショパンは友人グジマワに愚痴の手紙を書いている。「私の頭は破裂寸前で、変になりそうです」「なんて奇妙な事件だ」「スターリング嬢のウソなのか、勘違いなのか、でも納得できない部分が多いのです」「(スターリング嬢は)これみよがしなところもあると私は思ってます」
このように書きながら、見つかった2万5千フランはもらうわけにはいかないと言っていたショパンだが、1万5千フラン借りるということで受け取ったようであり、ショパンの手帳にもメモされている。
このように書きながら、見つかった2万5千フランはもらうわけにはいかないと言っていたショパンだが、1万5千フラン借りるということで受け取ったようであり、ショパンの手帳にもメモされている。
林 倫恵子(はやしりえこ) 漫画家・ピアノ指導。ホームページ