ピティナ調査・研究

第152回 ルドヴィカへの手紙

ショパン物語
1.ルドヴィカへの手紙 回復するかに思えたショパンは、6月21日の夜、大喀血を2度も起こし、そのときにもう長くないことを思ったのか、25日に姉ルドヴィカに「会いたい」との手紙を書く。そこには「お金がないのなら借金してでもきてほしい。具合が良くなったら、稼いでお返しします」と懇願している。
ショパンの弟子のマルツエリーナ・チャルトリスカ夫人などが、ルドヴィカにパスポートがとれるように有力者に働きかけたりしたが、なかなか許可が下りないでいた。
林 倫恵子(はやしりえこ) 漫画家・ピアノ指導。ホームページ