ピティナ調査・研究

第148回 見舞い客

ショパン物語
1.クレサンジェとソランジュ ショパンに世話になったクレサンジェは恩義を感じてか、お見舞いに訪れたり、子供を身ごもり身動きできないソランジュとは手紙のやりとりを続けていたりして、この夫婦とショパンとのつきあいは続いていた。
が、1849年8月にショパンがグジマワに送った手紙には「クレサンジェは猛暑の中をソランジュと子供を連れてきました。住まいを探し回っているようです。彼の頭はどうなっているのか。なんて馬鹿なのか、あきれてます」とクレサンジェを批判したりしている。ちなみに、そのときには、ソランジュは女の子を産んでいた。
林 倫恵子(はやしりえこ) 漫画家・ピアノ指導。ホームページ