ピティナ調査・研究

第145回 最後の公演

ショパン物語
1.在英ポーランド人亡命者のための慈善行事 これはロンドンのポーランド文芸協会が毎年主催をしていたという。音楽舞踏会ということで、ショパンも出演を依頼され、ショパンは病気だったにも関わらず、会場に出かけて、無報酬で演奏をした。ショパンの愛弟子のマルツエリーナ・チャルトリスカも、この行事に関わっており、音楽会がうまくいったこと、ショパンの演奏が素晴らしかったことを、アダム・チャルトリスキ公(ショパンが足繁く通ったパリのポーランド亡命者会センターの総帥)に手紙を書いている。
そして、この慈善演奏がショパンの生涯最後の公演となる。
林 倫恵子(はやしりえこ) 漫画家・ピアノ指導。ホームページ
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