ピティナ調査・研究

第141回 最初で最後のソロ・リサイタル

ショパン物語
1.ロジエール嬢への手紙 この時期、弟子のロジエール嬢に「エディンバラで演奏します。でもそれは仕事として仕方なく行うのです。音楽好きな人たちが、私に演奏するようにと、私を苦しめるのですが、儀礼として演奏するのです」というようなことをこぼしている。
演奏会は10月4日に行われたが、歌手の手配が出来なかったのか、ショパン一人のソロ・リサイタルとなった。当時の演奏会は、通常は共演者がいるのものなので、ショパンにとって初めてのそして最後のソロ・リサイタルとなった。評価はマンチェスターやグラスゴーよりは良かったようである。
林 倫恵子(はやしりえこ) 漫画家・ピアノ指導。ホームページ