ピティナ調査・研究

第140回 たまる疲労

ショパン物語
1.キア・ハウス グラスゴーから40キロ、エディンバラから50キロのところにあるスコットランド中部のパーシャにあるジェーン・スターリングの父方の親戚ウィリアム・スターリング=マックスウェルの館。まだ若い独身で芸術を愛好していたという。

2、キア・ハウス滞在時のグジマワへの手紙
ショパンは体の不調を訴え、「作曲したいができないのです。いろんな方に招かれ、仕方なく毎週飛び回ってます」「2時間は食卓で、恐ろしいほど退屈した時間を過ごします」「スコットランド人姉妹(ジェーン・スターリングと姉のアースキン夫人)は、親戚の家へ私を連れ回し、休むことをさせず、疲れさせます」「彼女たちは親切でやっているのでしょうが、その親切は僕を窒息させるのです」とこぼしている。
林 倫恵子(はやしりえこ) 漫画家・ピアノ指導。ホームページ