第137回 マンチェスターでの演奏会 その2
1.マンチェスターでの演奏会
8月28日、1200人から1500人程度のお客の前でショパンは演奏をしたが、ショパンの調子は悪かったらしい。
ショパンはパリにいた時からの友人のピアニストのジョージ・オズボーンに「広い会場では僕の演奏はよく聞こえないし、効果も上がらないので、僕の演奏は聴かないでほしい。パリ時代の僕の演奏を知っているあなたに、今の僕の演奏を聴かれるのは苦痛です」と話していたという。
そして、ショパンがそう言っていたのにも関わらず、ショパンの演奏を聴いてしまったオズボーンは「彼の予想は当たってました。気の毒です」と語ったという。
批評記事も「華麗、優雅、緻密である」「洗練されている」「独創的」と評価しつつも「雄大さ、力強さに欠ける」「室内楽向き」「一流のピアニストに少し及ばない」とも言われ、ショパンの音楽はマンチェスターでは、ロンドンほどには評価、理解されなかったようである。
ショパンはパリにいた時からの友人のピアニストのジョージ・オズボーンに「広い会場では僕の演奏はよく聞こえないし、効果も上がらないので、僕の演奏は聴かないでほしい。パリ時代の僕の演奏を知っているあなたに、今の僕の演奏を聴かれるのは苦痛です」と話していたという。
そして、ショパンがそう言っていたのにも関わらず、ショパンの演奏を聴いてしまったオズボーンは「彼の予想は当たってました。気の毒です」と語ったという。
批評記事も「華麗、優雅、緻密である」「洗練されている」「独創的」と評価しつつも「雄大さ、力強さに欠ける」「室内楽向き」「一流のピアニストに少し及ばない」とも言われ、ショパンの音楽はマンチェスターでは、ロンドンほどには評価、理解されなかったようである。
林 倫恵子(はやしりえこ) 漫画家・ピアノ指導。ホームページ