第123回 ロンドン生活
1.汽車
ショパンは前にもロンドンを訪れたことがあり(1837年、マリア・ヴォジンスカに振られた傷心旅行)、そのときは馬車の旅であったが、今回は汽車を使った旅となり、1848年4月19日夕方にパリを出発、翌日20日夕方にロンドン・ブリッジ駅に到着した。
当時イギリスでは、鉄道建設が盛んで、すでに全土に鉄道網がはりめぐらされていたという。
当時イギリスでは、鉄道建設が盛んで、すでに全土に鉄道網がはりめぐらされていたという。
2.キャサリン・アースキン夫人
ジェーン・スターリングの姉で、1811年にお金持ちと結婚したが、その5年後に夫に先立たれ、未亡人としてずっと生活していた。ショパンに恋心を抱く独身の妹ジェーンを手助け、応援していた。
姉妹は、ショパンのロンドン滞在のための部屋を探し、ショパンの好物のチョコレート(飲料ココア)や、ショパンのイニシャルが入った特注の便箋など、いろいろ用意し、ショパンに気に入られるように気を配った。それでもショパンは、その住居が気に入らなかったのか、「ポーランド友の会」のロンドン支部事務局長をしていたポーランド人のカロル・シュルチェフスキと親しくなり、彼に世話を頼み、1週間後には別のアパートに引っ越している。
姉妹は、ショパンのロンドン滞在のための部屋を探し、ショパンの好物のチョコレート(飲料ココア)や、ショパンのイニシャルが入った特注の便箋など、いろいろ用意し、ショパンに気に入られるように気を配った。それでもショパンは、その住居が気に入らなかったのか、「ポーランド友の会」のロンドン支部事務局長をしていたポーランド人のカロル・シュルチェフスキと親しくなり、彼に世話を頼み、1週間後には別のアパートに引っ越している。
林 倫恵子(はやしりえこ) 漫画家・ピアノ指導。ホームページ