ピティナ調査・研究

第120回 再会

ショパン物語
1.再会 1848年3月4日、ショパンは、シャルロット・マルリアニ伯爵夫人の家を訪ね、その帰り際、サンドと出会ってしまった。
ショパンはモロッコのフランス副領事エドモン・コンブ氏と一緒で、サンドはモーリスの友人ランベール氏と一緒であった。
お互い、相手を責める言葉もなかったが、和解を求める言葉もなかったという。ショパンと一緒だったコンブは、サンドの友人でもあり、後にサンドへ宛てた手紙に、そのときのことを「私はショパンの家まで送りましたが、彼は悲しそうで、かなり意気消沈していた」と書いている。
林 倫恵子(はやしりえこ) 漫画家・ピアノ指導。ホームページ