ピティナ調査・研究

第100回 クレサンジェの求婚

ショパン物語
1.クレサンジェとソランジュの婚約 サンドはこのことについて、パリに残っている息子モーリスには手紙で知らせたが、その際「ショパンにはこのことを言わないように。彼には関係のないことです」と書いたようである。
ソランジュとクレサンジェの結婚を決めたサンドは、「この結婚は正しいのだ」と装うために、クレサンジェを認め褒め称えるような手紙を友人らに書き送った。
その頃には、ショパンにもソランジュとクレサンジェの結婚を知らせ、ショパンも建前で、この結婚を祝福する手紙を書き送っているが、本音ではこの結婚に疑問をもっていた。
林 倫恵子(はやしりえこ) 漫画家・ピアノ指導。ホームページ