ピティナ調査・研究

第093回 争い

ショパン物語
1.蒸し暑いノアン 1846年6月は猛暑で、この夏は「かつてこんなに扱ったことはなかった」と言われるほどだった。ショパンはしょっちゅう体を洗い、オーデコロンを体にふりかけていたという。
この頃、ショパンはノクターンロ長調ホ長調を作曲していた。
2.諍い ささいなことで、モーリスとショパンは諍いを起こしていた。
サンドはモーリスに肩入れし、ショパンに怒ったという。そんな様子をサンドは、ロジエール嬢の手紙にも愚痴をこぼしている。
そして、ショパンは、そんなサンドの態度に屈辱を受けたという。
3.モーリスのショパンへの嫌悪 サンドの死後に出版された書簡集で、モーリスは「サンドのショパンへの愛情を示す手紙」を省いたり、削除したりしたという。それだけ、モーリスはショパンに嫉妬し、嫌悪していたという。
林 倫恵子(はやしりえこ) 漫画家・ピアノ指導。ホームページ