ピティナ調査・研究

第083回 ルドヴィカとの再会

ショパン物語
1.再会 1844年7月半ば、ショパンはパリで14年ぶりに姉ルドヴィカに会う。ルドヴィ カの夫カラサンティ・イエンジェイエヴィチも一緒である。 ショパンは姉夫婦をオペラ座に連れて行ったり、ヤン・マトゥシンスキの墓参り、友人たちへ紹介、自宅での歓迎会などでもてなした。 その後、ショパンは7月下旬にはノアンに戻るが、姉夫婦は「7月革命記念祭」を見 学するために、しばらくパリに残った。ショパンは姉夫婦のことを友人グジマワに頼んでいった。 そしてルドヴィカとカラサンティは、8月9日にノアンに来るのであった。
2.ルドヴィカの夫カラサンティ ショパンに父二コラが経営していた寄宿学校の生徒であった。ワルシャワ大学で法律 を学び、農業学校の教授となる。科学愛好家であり、自国ポーランドでは手に出来な い目新しい製品があるパリ滞在を楽しんだという。 ルドヴィカが弟ショパンを優先するので、後に夫婦の仲が悪くなっていく。
林 倫恵子(はやしりえこ) 漫画家・ピアノ指導。ホームページ
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