ピティナ調査・研究

第068回 ロジエール嬢

ショパン物語
1.マリ・ド・ロジエール ショパンの弟子であり、ショパンはロジエール嬢をサンドの娘ソランジュのピアノの先生として、紹介していた。
ロジエール嬢の性格は、とにかく、おしゃべりであった。
しかし、ロジエール嬢が、アントニ・ヴォジニスキと愛人関係になってから、ショパンは苛立つようになった。アントニは、ショパンが婚約までしたあのマリヤ・ヴォジ二スカの兄である。ショパンは、触れられたくないマリヤとの過去を、ロジエール嬢があることないことペラペラと、しかも誇張してしゃべるのではないか、と思っていたようである。そのときの気持ちをショパンは友人フォンタナに「あのメス豚め」と手紙で罵っている。
林 倫恵子(はやしりえこ) 漫画家・ピアノ指導。ホームページ