ピティナ調査・研究

第054回 マルセイユ滞在 

ショパン物語
1.ユリアン・フォンタナ ワルシャワの中学時代からの親友でもあり、パリにいたときは、ショパンの秘書役のようなことをしていた。マルセイユにいたショパンからのフォンタナへ宛てられた手紙は出版商との取引に関する内容ばかりだったという。口汚い言葉で出版商を罵る内容のものもあったという。自分の病気のせいで、サンドに思わぬ出費をさせてしまい、心苦しかったので、できるだけお金を得たかったと推測されるのである。
2.マルセイユでの生活 ショパンとサンドがマルセイユに滞在していると聞きつけた芸術愛好家たちは会いたがったが、ショパンは健康のため散歩に出かける以外は、ずっと閉じこもって、休養していた。
そして元気になったショパンは、5月初めにはサンドたちとイタリアのジェノヴァを旅行し、そこで2週間滞在した。
それからマルセイユに戻り、休養した後、5月22日にフランス中部にあるノアンへ出発した
林 倫恵子(はやしりえこ) 漫画家・ピアノ指導。ホームページ