ピティナ調査・研究

第051回 ヴァルデモーザ修道院

ショパン物語
1.ヴァルデモザ修道院 別荘「風の家」から立ち退くように言われ.フランス領事を頼り、家に泊めてもらうことになり、1838年12月10日に「風の家」を引き揚げた。「ヴァルデモザ修道院」の庵室は、以前から予約していたが、まだ住める状態ではなかった。しかしそこに住んでいた夫婦が引っ越すことになり、その庵室を家具と一緒に安く譲り受け、12月15日ヴァルデモザ修道院の庵室に引っ越した。
ショパンが引っ越してきた当時は、この12の庵室がある広い修道院には他3人しか住んでいなかった。
2.修道院での暮らし マジョルカ島は雨季に入り天候が悪く、ショパンの体調も思わしくなかった。そんなショパンをサンドは献身的に世話をしたという。
しかしヴァルデモザの住民たちからは嫌われ、嫌がらせを受けていたようである。ショパンは結核と恐れられ、サンドは若い愛人(ショパン)と同棲、男装をしたり葉巻を吸ったり、娘にもズボンをはかせたりしていたので、その行為が不道徳に思われ、住民から反感を買っていたらしい。
林 倫恵子(はやしりえこ) 漫画家・ピアノ指導。ホームページ
調査・研究へのご支援