ピティナ調査・研究

第045回 グジマワに恋の相談

ショパン物語
1.ヴォイチェフ・グジマワ グジマワは、ショパンが心を許し頼りにしていた17歳年上の亡命ポーランド人実業家である。その親密な関係は生涯続いたという。
また、グジマワは芸術愛好家で、多くの芸術家達と交流を持ち、サンドとも親交があった。
2.恋の相談 慎み深く、決断力のないショパンはグジマワに恋の相談をするが、サンドも、ショパンとマリヤの仲がまだ続いていると思い、その相談をグジマワにしていたのであった。
サンドのその32枚の手紙の内容は「自分が手を引くべきか」「マリヤと一緒になるほうがショパンは幸福なのか」「ショパンを苦しめたくない、ショパンのために自分はどうすればいいのか」などなど、五千語に及ぶ長文で相談していたのであった。
林 倫恵子(はやしりえこ) 漫画家・ピアノ指導。ホームページ